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奇跡 【ケロロ軍曹】

第8章 心の傷跡




人の笑顔が、幸せな顔が大好きで仕方なかった自分

それを護りたくて、強くなり続けることを選んだ自分

自身を捨てることしか出来なかった、あの頃の自分


それらを含めて、今の自分が存在している…


そんな自分を、必要としてくれる人が…

ありのままに受け入れてくれる、大切な居場所が在るから…


今…自分が、凄く幸せを感じている…


だからこそ…

迷惑をかけたくない、負担をかけたくない。


しかし…


何年間も誰にも言わずに溜め続け、積み重なり過ぎて

整理もつかない思いが存在していて…


今では…

理解して欲しいと感じてしまっている思いがあって…


それらによる、思いの葛藤が駆け巡っていて…


整理もつかないまま、ただぶつけても…


理解なんてされないって解ってて…


それでも、うまくまとめきれなくて…

伝えきれなくて、とても歯がゆい…


けれど…伝えたい…

それなのに、うまく言葉にできない…


悲しい、辛い、苦しい、痛い、嫌だ…


『助けて』…


その一言さえも、言えなくなっていた自分が…

その言葉が、頭によぎっていた…



その思いが伝わった中…


恵土「…ごめん…

思いが溢れて、止められなかった;」

ドロロ「止めなくて結構。

それが、恵土殿の思いでござろう?


ならば拙者は、それを受け止めるでござる^^」
恵土「!!」


ドロロ「誰にでも、心に抱える闇はある。

しかし、それがあるからこそ…
今という現実の幸せを、より強く噛み締めることが出来る。


だから、その過去を整理するという事は

今、存在している気付かれないはずの幸せも
より強く感じるきっかけとなるはず。


だからこそ…
言葉にして、伝えようとすることは

とても大事なことだと、拙者は思うでござる。


だから拙者は、恵土殿を責めるつもりも

否定も拒絶も、するつもりなどはござらん。


安心して、隣に居て下され…


そして、ぶつけて下さらんか?^^」

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