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奇跡 【ケロロ軍曹】

第8章 心の傷跡




冬樹『そんなことないよ!!

居ちゃいけない存在なんてないんだ!!!』

恵土「ピクッ)冬樹?

何で、頭の中に声が聞こえて…」


ケロロ『ごめんであります^^;

思考を送る装置つけっぱなしだった;(汗』

本当はつけるように言って
過去を話し出す前につけさせたばっかりです


冬樹『そんな風に思うのはダメだよ!

だって…誰も幸せになんてなれないじゃないか!!』


夏美『冬樹の言う通りよ!


あんたは、自分ばっかり責めて殺して

相手の方だけ護れれば、幸せならいいって事!?


違うでしょ!!


そうされて、生き残った者の思いを
一番解っているのは…

他でもないあんたじゃないの!!』


恵土「!!」

その言葉に、目を見開いた…


小雪『それで幸せになったとしても
本当の意味では幸せとは感じられないですよっ!!』

西澤『思い直してください!!

両方が幸せで…
本当の意味で笑えたんじゃないんですか!?;(涙目』


恵土「…(じわっ」

その言葉を聴いた瞬間…

両親と共に笑っていた頃を思い出した…


両親が楽しそうに笑っていて、幸せそうで…

自分もまた楽しくって、幸せで…

本当に、心から笑えていた…そんなあの頃を…


決して、返って来ることのない時を…


ドロロ「恵土殿…大丈夫でござる。

もう、そのように思う必要なんてない。


そうやって、心を縛って…

幼かった自身を、その感情を捨て置いて


無理をすることなんてない…

受け入れる人は、ここにいるでござる…


だから…

もう、肩に入った力を抜いて下され。


恵土殿…

その過去も、その当時の自分自身も…


全てをひっくるめて、恵土殿でござる。


どうか、それを忘れずに…

全てをひっくるめた、今を生きて下さらんか?」


恵土「…」

その言葉に、恵土は固まった…


そして…

恵土の抱く、想いがダイレクトに脳へ伝わってきた…

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