第26章 境界線
そうして…
それから一週間後、飛龍の村の自然と堪能して出て行くと
三日半も、時間が経っており
家を出た日から三日が過ぎた後の、夜明けだった…
森を照らす日
光を反射する川、湖…
その数多の自然の情景を見て、微笑んでいた…
江戸時代とは違う、一つの風景に
圧巻的な凄まじい存在感に、心打たれながら…
冬樹「あのさ…
僕、「鑑定を作ろう」ってサイトで
恵土ちゃんの小説読んでたんだ」
恵土「え!?」
クルル「くっくぅ~。
違う世界でしたがねぇ。試作品で」
冬樹「それで、風の守護者を読んでて思ったんだけど
読み手が、恵土ちゃんの考えを繋げて理解しないといけないって感じで
ややこしくなってたんだよね。
今では、とってもわかりやすくなるよう
ちゃんと考えて書いてるけど…
それでもわからない部分があったり
大人っぽ過ぎて、読み取り辛い部分があったりもして…
それでも、大事なものってちゃんと伝わってきて…
言葉で書ききれない部分もあるんだよね^^;」
恵土「…そうだね(苦笑」
冬樹「でも、恵土ちゃんが
その世界の「ある人」を嫌ってた理由
今では、きちんとわかるよ…
だって、キアラに言っていたのを
「ある人」の敵の人たちに当てはめていたんでしょ?
「ある人」からしたら敵で、悪いことをするから
傷付けて倒して、その後は素知らぬ顔をして関わろうともしないで…
それでいながら、共通な敵が現れた途端
もとから味方みたいな顔をしていて…
それが、たまらなく嫌だったんだなって…
敵の苦しみが解るから、それを尚更傷付けて欲しくなくて
だから傷付けた後で、平然と笑って日常を過ごせる
そんな「ある人」たちが嫌いだってなっちゃったんだなって…
どんなにいい人でも、そんなことをしておいて
味方ぶられるって、結構矛盾しているって言うか…
それでいながら
「ある人」は傷付けたくないって言うだけで
傷付けないで気絶させるための修業も努力もしないで
血を流して、流させて
あまつさえ敵を殺していたって事実もあって…
本当に、色々と考えて
嫌いだっていう結論に至ったんだなって解ったし…」
恵土「なんか、ごめんな;
解りやすく書いたつもりが、考えさせてばっかで;」