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奇跡 【ケロロ軍曹】

第26章 境界線




恵土「いらない」

ケビン「!」


恵土「私は

そんなのを望んで、ここにいるんじゃない。


私は、何かしらのやるべきことがあって

ここに居るんだって、思ってる…


だってさ…

終わったのか解らない内に、もう関われなくなるし…


違う世界に、意識が勝手に飛んで行っちゃうからな…


誰と結ばれる世界かなんて、行かなきゃわからない


それでも、やるべきことは決まっている…


人としての、生きる道を全うすることだ!


それで、私の命が終わるわけでもない…


また、大事なものを学ぶために

生かされると同時に、行かされている…


その経験が、今の自分を作り上げた


潰れそうな哀しみも苦しみも痛みも

いつかは、どこかへと繋がっている…


幸せへ繋がる、どこかへと……


十数年にもなるかな…


あっちの私は、18歳から関われるようになった。

今や、24歳。3月20日生まれで、来年には25歳だ…


7年か…別の世界に関われるようになって…

だから、もう7年足すとすると31歳ってことになるか


意識が二つ、変に重なっている時もある…


それでも…

それが神が望み、学ぶことを願って…


より幸せを感じて欲しいのだと

生きることとは何なのかを、よりわかって欲しいと…


そう望んでいるのなら、

それを伝えて欲しいからテレパシーを持たせているのなら…


私はただ、それから学び取って伝えていくだけだ…



それで、無駄に考え続けて

苦しみ続けていたって、それは神様は望んじゃいない…


第一、それよりも学んで

自身の糧にして、より笑顔で居られると同時に

居させられることの方が、よっぽど喜んでくれる…


幸せを感じて、笑っていてくれる…


その方が

私にとっちゃ、一番大事なことなんだ(微笑」


ケビン「…今までに類を見ないな」

恵土「お前とは、もう敵同士だ。

それでも、和解は出来ると思う…


同じ境遇者な分、本当にその気持ちがよくわかるから^^」


そう言いながら、笑って手を差し伸ばした…

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