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奇跡 【ケロロ軍曹】

第26章 境界線




冬樹とケビンの間に入って

爆風から護った軍曹たちは、ケビンと向き合い戦闘


そして、その部下たちと闘うのは

夏美、小雪、桃華、睦実たちだった…


その闘いは、熾烈を極め

凄まじい勢いで、交わり続けていた…


それから、数時間後…

恵土は、鬼式ドロロをひざまずかせ…


恵土「終わりだ!」

飛龍を振り下ろそうとしていた…


ドロロ「恵土殿…

忘れてしまったのでござるか?


拙者たちと過ごした、数多の想い出を…

あの時、語ってくれた想いも…


恵土殿…

僅かにでも、残っているのなら…思い返してみて下され…


拙者は今も…

本気で
心から愛し、慕っているでござる…


ずっと…ずっと…

これからも、今までも…ずっと……」


震えながら、拳を握りながら

床にひざまずいたままの状態で、涙をぽとぽとと落とす…


恵土「!」

それを見て、目線を合わせたまま

飛龍(日本刀)を振り下ろそうとしていた動きが止まる…


ドロロ「だから…(震えながら

足元へ手を差し伸ばし、体を引きずりながら、近寄る)


お願いでござる…(震えながら

その足元を掴んでから、その左手を掴む)


この想いだけは、決して変わらぬこと…


そして…

頭は忘れたとしても、これだけは心の中にあり続けているはず!


今も、恵土殿を愛し…救いたいと思っていることを!!


永遠の想いを、誓い合ったことを!!!!」


恵土「!!」


その直後、記憶の改ざんによって

黒く荒んでいた眼が見ひらかれ…


いつもみせていた、焦げ茶色の澄んだ輝きを見せた…


数々の想い出が脳裏をよぎり、思い出す…


恵土(!…私は………


違う…


思い…出した…

あいつじゃ、なかった…


倒れてた私を助けてくれたのは…
(ドロロが、手を差し伸べてくる場面が頭をよぎる)

闇から、心を救い出してくれたのは…
(ドロロが、差し伸ばした左手を掴み
笑いかけてくるところが想い浮かぶ)

私の、全部を受け入れてくれたのは…!
(ドロロが、自身を受け入れ
抱き締めてくれた場面が浮かぶ)

…ドロロ;(涙))


涙と共に、一つの想いが蘇る中

一つの命が、倒れ伏さんとしていた…

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