• テキストサイズ

奇跡 【ケロロ軍曹】

第26章 境界線




夏美「何よそれ…

あいつの気持ち、含まれてないじゃないの!!」


ケビン「あいつにとっては、この方が幸せだ…

人と居ることで、苦しみを生じることもある…


人が多ければ多いほどいいわけでもない

それほど、考えなければいけないことも増える


大事にしなければいけないものも増えていく


最終的には、何を護ればいいのかさえも解らなくなり

失い、後悔し、苦しみ続ける日々に飲まれるだけ!


だからこそ、それを一つにさせ!

あいつが笑っていられるように…」


冬樹「そんなの間違ってるよ…

だって、それでも一緒に居たいから友達なんでしょ?


なのに…

それを、一方的に決めつけて切るなんて変だよ…


そんなのって…

ケビン「うるさい!

ガキが知った風な口をきくな!!


繋がりがあるからこそ苦しい!

それがあり!
共に築き上げた想い出があり!
育まれ続けた思いが膨らむにつれ!!

苦しみも増し、哀しみも増し、痛みも増す!!


俺はもう、あいつが苦しむのを見てはいられない!!


強く力を持ち、それが故に決めつけられ

拒絶され、一人にさせられ、一人悲しくいる姿を…


その思いを!

お前は解ってやれるとでもいうつもりか!!??」

冬樹「そうじゃない!でも」


ケビン「子供は黙って寝ていろぉ!!!!」


その直後、ケビンが構えた場所に

エネルギーが一点に集約されていく


それが解き放たれると共に、衝撃波が巻き起こり

爆音が響き渡るのだった…


冬樹「!軍曹…」

ケロロ「冬樹殿。

今までの様子から、話し合いは通じない模様…


だから、ここは我輩たちに任せるであります!」


ギロロ「ちっ。この頑固頭が」

クルル「くっくぅ~。

悪いが、思考の柔軟性は同じぐらいだぜ?」


ギロロ「なんだと!?・・;」

クルル「幸せのためにって言う基点は同じだろ?」


ギロロ「ぐっ;」

タママ「そうこう言ってる間に来るですよ!」


そうして、闘いの火ぶたは切って落とされた…

/ 347ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp