第24章 帰郷
それを抱き締めながら
震えながら、涙を流し続ける…
恵土「いるよっ;
ちゃんと、ここに…っ!
ずっと、母上のおかげで…
その言葉のおかげで、間違わずにいられたんだ…(ぼろぼろ」
涙が、両目からぼろぼろ落ちていく…
月明かりが、それによって煌めく…
それに対し
涙を流す、ケロロ小隊…
ドロロ「うっ;」
恵土「だから…
今度は、ちゃんと言わせて…(震え)
ありがとう…
愛しているよ、ずっと!;;」
ぎゅううぅ~~
抱き締める力を強めながら、涙が止まらずにいた…
恵土「届いてるかな…
もう、届くことなんてないのかな…
言葉にして、あの時にちゃんと伝えたかったのにっ;;」
その直後、一つの声が響いた…
母上「…大丈夫…ちゃんと、届いてる…」
恵土「!母上!?(きょろきょろ」
声はすれど、姿は見えず…
母上「あなたを産んだその時から…
ずっと、ちゃんと解ってた…
とても優しくて、温かいってこと…
あなたが、どれほど耐えてきたのかも…
ちゃんと、見ていたの…
それでも、乗り越えてきた…
その背が、成長しているって解って…
とても嬉しくて…
私にできることはといったら、愛情を注ぐだけ…
いざという時、助けになるように願いながら…」
恵土「それでも…
それでも!私は何も返せてなかった!!
(首を横に振りながら、涙を流して叫ぶ」
母上「いいえ…
あなたは、たくさんのものを与えてくれた…
くだらないことから、楽しいこと…
たくさんの想い出を、温かさを、その笑顔を…
たくさん…たくさん、言葉にできないぐらい与えてくれた…
だから恵土…
お願い…自分を許してあげて…
自分を責めて、苦しんだのと同じぐらい幸せになって…
そして…
たくさんの想いと共に、生きて…
幸せになってね^^」
その直後…
その気配は…白い光は、消え去った…
満面の笑みと共に、最後のもう一言を残して…
涙を流す、皆をその場へ残して…