第24章 帰郷
その後、夜になるのだが…
恵土「なんか…疲れた…;」
早苗「それにしても…
まさか、宇宙人と婚約するとはなぁ;」
恵土「それ以前に、お前と婚約した気はない!」
早苗「何言ってんだか。
あの時、俺が「俺のものになって下さい!」って言ったら
「いいよ。何が欲しいの?」って言っただろうが!」
タママ「それ、完全に早とちりです;」
恵土「なんだ;てっきり手に入ったのかとばっかり;」
ドロロ「何はともあれ、無事で何よりでござる^^」
ちなみに、村の人たちからの信頼も取り戻し
いつでも帰ってきてもいいとのことになった…
それから、久しぶりに村の自宅へと帰り…
恵土「そうそう。
この襖を開けようとしたら、決まって怒られたっけ。
一体何が…!」
開いた直後、目を見開いて固まった…
ケロロ「ゲロッ?何でありますか?」
覗き込んで、そう尋ねるケロロ…
しかし、恵土は固まったままだった…
ドロロ「…花嫁衣装、でござるな…白無垢の」
ギロロ「なっ!…まさか、誕生日プレゼント以外に・・」
ドロロ「おそらく…
恵土殿が、大人になることを前提として作ったのでござろう…」
そう言われる中…それを取り出す恵土…
すると、一枚の紙が落ちてきた…
拾い上げると、そこに書かれていたのは…
「恵土へ
今、これを読んでいるってことは…もう、大人になっている?
それとも、子供のままでいる?
私も…あなたの、すぐ隣に居る?
どちらにせよ…
今、伝えたいことは…この言葉だけ。
幸せになって、生き抜いてね…
私を、母親にしてくれて…
私を、私で居させてくれて…本当にありがとう^^
ずっと、愛しているよ^^」
恵土「…っ;」
言葉を読み上げる度、ぽとぽとと零れ落ちていく涙…
そして…
花嫁衣装を抱き締めながら
母からお守りだと、最後の誕生日プレゼントにもらった
十字架のネックレスを握り締め、恵土はひざまずいた…