第24章 帰郷
その後…
「我が村は、結界によって
今まで平安を保ってきた。
それがあるのは、飛龍に代々伝わる剣のおかげ。
それによって、護られてきた…
だからこそ…
お前には、ここで死んでもらう」
早苗「待てよ爺!!
死なせることはないだろ!!」
村長「黙れ!!
選ばれし者は、永遠にここに居なければならぬ…
その禁を、こやつは破った!」
早苗「それを言うのなら…
村に居る奴ら全員もまた、裁きを受けないといけない!!
家族に手を出し、傷付け、殺すこと。
これすなわち、最大の禁!!
武力は、暴力であってはならない!!
それが、先代たちからの教えでしょう!!!??」
村長「…
確かにそうじゃ。
だが…
それなら、全員が死なねばならなくなる…
だから…
こやつが死ぬことで、村を護るための生贄にする!」
恵土「なるほど。
確かに、私の血には
一体化したことによって、飛龍の力がしみ込んでいる。
殺すことで村に血を流させ
村自身の力を宿させることで、存在を保つということか。
その上で、飛龍も取り返せて一石二鳥だな」
早苗「納得してる場合か馬鹿!;
このままじゃお前は死ぬんだぞ!!」
恵土「どっちにしろ死んでるよ、この村での私は」
早苗「!!」
恵土「…でもさ…
どちらかっていったら、父上と母上の幻覚をみせて
安心させてから眠り薬で寝させるよりも…
飛龍の力を直接使って
もう、そんな儀式も生贄もいらないように出来る。
それぐらい、私は力をつけた。
一回だけ、チャンスをくれないか?」
真剣な眼差しで見つめる中…
村長「ふっ。よまよいごとを。
どうせ、その隙に逃げ出すつもりだろう!!」
早苗「それだったら、最初から逃げてるよ。
その力があるのに、こいつはしていないだけだ」
村長「!」
早苗「それに、こいつはいつだって真剣なんだ。
信じてくれ、俺に免じて…」
それにより、一度は捕まって磔にされてましたが
無事、おろされることになりました…