第23章 目覚め
ドロロ「…
お互いを認め合い、互いを傷付けることなく
それぞれが、安心した毎日・幸せな人生を送ることができる…
そういった社会になるよう、
一人一人が、きちんとしたメンバーの一人になって欲しいでござるな^^」
恵土「そうだね(微笑」
そう結論付けてから
話しは再び戻る…
恵土「でも…
そのおかげで、今がとても明るく感じるんだ…
とても、温かくて眩しくて…
優しさに溢れた時なんだって……
あの冷たい、地獄の闇から…
そんな、長年ずっとい続けてきた場所から
やっと、こんな所に来れたんだ…
本当に、感謝ばっかりだよ(お辞儀」
ドロロ「いや!
それを言うのなら…
拙者もまた、恵土殿に救われ申した^^」
恵土「え?(驚いて顔を上げる」
ドロロ「恵土殿と出会い
共に過ごし…本当に…
何度言っても足らぬほど、幸せでござるよ^^」
恵土「!…
(独りよがりなものだと、思ってた…
自分の想いなんて、自分一人だけのものなんだと…
自分には、向けちゃいけないんだって…
それでも、違った…
それごと全部を受け入れてくれる人が、ここにいる…)
…ドロロ…私も…」
ぎゅっ…
そうして、抱き締め合いながら
その、互いの想いに浸り合う…
それから、帰る準備をし
また、帰っていくことになった…
恵土「!ドロロ!太陽の周り!!」
そう、ホテルを出る時に叫びながら
左手の人差し指で、太陽を指さす。
そこにあったのは…
太陽を囲うかのような、円状の虹だった…
ドロロ「虹でござるな。明日は雨」
恵土「え?何で?」
ドロロ「あの現象は暈(かさ)といって
太陽の周りに薄雲が出ていると
その雲の氷晶に太陽光が当たり、屈折して虹色に見え
薄雲が出ている時は、温暖前線が近付いて来ていることが多く、
日暈(にちうん)が出ると天気は下り坂、翌日は雨になることが多いのでござるよ」
恵土「へー」
そうして見入っていたのだが
その直後、あることに気付いた…