第23章 目覚め
恵土「うあああああああああああ!(涙」
ドロロに、しがみつくように抱き締めながら
痛々し気に、声が部屋に響いていた…
恵土(本当に、良かった…
これまで、頑張って耐えてきて…
受け入れてくれる人がいて…
本当に…本当に、良かった;;)
ちょうど、時を同じくして…
その部屋の扉の前では
うっ;ぐすっ;よかった;
などといった声があった…
え?何でかって?
それは…
ケロロ「うっ;誘いに来てよかったであります;(ぼろぼろ」
タママ「というより、早く切り上げてきたじゃないですか;」
ギロロ「まったく;毎度毎度…」
夏美「本当によかった;
本当に、幸せそうで^^;」
小雪「ええ;本当に^^;」
冬樹「良かったね…恵土ちゃん;(ぼろぼろ」
桃華「長年の苦しみから、やっと解き放たれたのですね;
本当に、よかった^^;」
秋「ええ。本当に^^(涙」
涙を流しながらも、嬉しそうに微笑む人たちが多かったとか…
あれ?残りの二人は?
クルル「くぅ~っくっくっくっ!」満足げに微笑む
その二人のやり取りを
ノートパソコンを通して、ちゃんと見つめていました…
睦実「本当、素直じゃないんだから(苦笑&涙目」
クルル「ん~?何がだ?」
睦実「こんな、解りやすいもの渡しといてさ」
そう言いながら、取り出した紙は…
恵土が抱いている、評価表だった…
クルル「ふっ。
そんなもん、ただの飾りに過ぎねぇだろ…」
睦実「え?」
ぎぃ(背もたれにもたれる)
クルル「本当の想いなんてものは…
到底、書き出せるものじゃねぇからよぉ。
書きだしていったら、キリがねぇってな。
くっくぅ~」
机に置いたノートパソコンに向かい合って
かちゃかちゃしていたクルルだったが
それをやめ、背もたれにもたれて
睦実のいる左方向に椅子を向けて見つめながら
含み笑いをするクルル
睦実「くす)…
そういうことにしといてあげるよ(目を瞑りながら微笑む)
じゃあ、俺は帰る準備するから(背を向けて手を振る」
クルル「おう!勝手にやっとけ」
ぶっきらぼうな相棒に
睦実は思わず、面白そうに微笑みながら答えていた…
そうして
自宅へ帰る時へと、時が繋がっていくのだった…