第23章 目覚め
そして…
恵土(…父上…母上…見てる?
…同じことを望む人が…
最も、傍に居て欲しい人が……
(ドロロの背に両腕を回す)
私にも、やっとできたよっ…;;)
そう思いながら、ドロロを抱き締めた…
両目から涙を流し、震えながら…
痛々しい思いを抱えて
その数多の傷を抱え込んで
また、時は進む…
それが和らぐのは、隣にヒトがいるから…
そしてまた傷付くのは、隣にヒトがいるから…
それでも…
だからこそ、救われた時は…
本当に、とっても嬉しく…
恵土「ずっと、大丈夫だってごまかし続けてきた…
それが、本当に辛かった…
自分の想いじゃないから…
そうやって強がって護れるならいいやって…
切り捨てるばっかだったから;;;
それでも…いいのかな;;
辛い思いをさせてることなんて、考えられなかった;;;
だって、それぐらい大好きだから…
受け止めて、受け入れる人が…
すぐ近くに感じれば感じるほどっ…;
言えなかったんだ…
苦しくても、辛くても……
笑える話とか、そっちの方がいいかなって…
それでも、笑わせなかったり…
他の人へばっかり、その人の話ばっかりに行かれたり…
それで切なかったり、わけが解んなくなって……
空回りしてばっかりだったんだ…;;」
ドロロ「…」
そう涙ながら、痛々しげに語る恵土の頭を
ドロロは、そっと撫でた…
ただ、安心させたくて…
それ以上、傷付いて欲しくなくて…
そのドロロの思いを感じ取りながら
恵土はまた、涙を流していた…
恵土「でも…本当によかった……;
これまでの道のり考えたら…
これ以上、幸せなことなんてないから^^(涙)
…だからドロロ…お願い…
まだ、涙…止まらないと思う…
だって…だって、ぐずっ
本当に嬉しいから…;;(ぼろぼろ」
ドロロ「!…拙者もでござるよ^^」
その言葉に、一瞬驚いた…
自身が感じていた思いと、全く同じだったから…
恵土「うああああああああっ!;;」
解き放たれた心と想い…
それは、辛くも切ない…
長きに亘る時によって、生み出されたものだった…
そしてまた、時は進んでいく…
数々の、『奇跡』を生みながら…
『今』という時を生んで…