第23章 目覚め
恵土「!!」
そして感じた思いもまた
とても眩く、とても温かかった…
それを実感すると同時に
布団を掴みながら、涙を流していた…
ドロロ「だから…
拙者もまた…
たとえ、否定するのが本人であったとしても
絶対に、させないでござるよ」
その言葉の後、真剣な眼差しで見つめる…
その前から、少しうつむいたまま…
恵土「…聴いて、欲しかったんだ…
ただ、それだけでよかったんだ…
共感して、笑ってくれて…
それが、温かくって…(ぽとっぽとっ(涙))
だから…
私は、好きになったんだ…
(目を瞑りながら、布団を握り締めて
涙を零し、語る間もぽとぽとと落ちていく…
ひとかけらの、思いと共に…)
だから…
人の笑顔が…大好きになった……
だから、それを護るために強く…
頑張って…頑張って…
それでも、うまくいかなくって…;;
辛くっても
それをぶつけるのは、お門違いだって…
辛い…苦しい…心が痛い…
それでも…耐えれば…
話さなきゃ、それがゆがむことなんてないから…
どんなに苦しくっても
その笑顔を奪う苦しみの方が、よっぽどでかかったから;;」
泣きながら、震えながらも…
その想いは、語り出されていく…
何年も、心の内に押さえ込み続けてきた…
確かな想いを…
ドロロ「…」
恵土「こんな私が、取っていい時間なんて…;;(ごしごし」
右腕で目をこすり、涙を拭い去ろうとする中…
ドロロ「あるでござるよ」
恵土「!」
ドロロ「言ったでござろう?
拙者が、いつでも聴くと…
どんな時でも、話したい時に話して欲しいと…」
恵土「!」
その直後、恵土の脳裏によぎったのは…
苦しくなったら、いつでも話して欲しい
いつでも聴く
夕暮れの中、言われた言葉に救われたことと
その時に、向けられた優しく温かい笑顔だった…
ドロロ「その想いは、今も変わらぬでござるよ^^」
そう、優しげに言いながら笑いかける…
その言葉に…
また、心が救われた感じさえした…