第22章 再来
ギロロ「恵土!」
夏美「うそでしょ!?ねえ!(涙目」
ドロロ「…っ;」
涙が落ち行く中…解っていた…
散っていった光の粒が、恵土なのだということを…
冬樹「ぅ;あっ;」
それを、必死にかき集めようとするも…
手を軽々とすり抜けていく…
冬樹「うっ;うああああああああっ!;;」
砂浜を両拳で叩き、土にしがみつくかのように泣きじゃくる…
大気に溶けて、粒子が消えていく中…
ドロロもまた、正座をしたまま
とても辛そうに震えながら、涙を零していた…
ダーク「ぐうう」
その直後、襲おうとするも…
睦実が凄まじい勢いで、紙に恵土の生み出す結界を書き
周囲に展開させていった…
だが…
食い破ろうと、必死に暴れる姿が見えた…
しかし、砂浜の下を通って
冬樹に攻撃をしようとした、その瞬間…
冬樹「…戻ってきてよ…」
ポツリと呟かれた…
ダーク「ぐぅ?」
冬樹「…ねえ、中に居るんでしょ?
お願いだから…戻ってきてよ…(涙」
夏美「でやああああ!!」
どごぉおおん!!
ダーク「ぐおっ!!;」
夏美「吐き出しなさい…
恵土は…あんたが奪っていいものじゃないのよっ!!
あいつは…
ずっと、耐えて耐えて耐え続けてきたのよ!!
たった一人っきりで…!!!!
それなのにっ…
こんな終わり方…私が認めないんだからっ!!!!(きっ」
涙と共に、震えながら
それでも叫び、必死に攻撃し続ける…
桃華「私も、同感です…
あの一人の怖さは、よく知っています…
それでも、必死に耐えて…
頑張って生きてきたのに…ここで終わらせていいはずがない!」
桃華&タママ『今すぐ返せえええええ!!!(かっ!』
小雪「いつも、気にかけてくれていたのに…
私は…何も返せていなかった…
逆に、変に勘違いさせたり…嫉妬させたり……
それでも、恵土ちゃんは大事に想ってくれた…
それを含めて大切な親友なんだって、言ってくれた…
それを…」
ギロロ&小雪『奪わせてなるものか!!!』
次々にダークへと襲いかかる人々と、想い…
それと共に、ダークの中の光は増していった…
絶望という闇夜の中で大きく輝く、希望のように…