第21章 とある感情の名前
ドロロ「恵土殿…
どうか、自分を犠牲にしないで下され…
拙者も、必死に耐えていたでござるが…
やはり、耐えがたい気持ちでいっぱいになって…
恵土殿もそうだったとはつゆ知らず…
すまないことを;」
恵土「首を横に振る)ううん。
私の方こそ、辛い思いばっかりさせちゃったじゃん;」
ドロロ「首を横に振る)いいや。
拙者の方が、恵土殿に辛い思いをさせてしまい
あまつさえ、それに気付かぬのをいいことに
それをずっと続けていたとは…一生の不覚!;」
悔しそうに拳握り締めてる場合ですか?;
恵土「ごめん…」
ドロロ「こちらこそ…」
なんか、沈んだ空気になってしまいました…;
睦実「はあ。バカみたい(溜息」
ドロロ「なっ!何が」
睦実「どっちもどっちじゃん(微笑)
互いが互いを想って、それで互いに謝って傷付いて
過去に傷付けたことを、今も引きずっていって…
それじゃ、悪循環の一方通行でしょ?」
恵土「!」
睦実「それよりもさ…
これからの方が大事なんじゃないの?
両方が笑顔になれるよう、努力すればいい話じゃん。
口で言うのは簡単かもしれないけどさ」
そう言いながら、座っていた腰を上げる睦実
睦実「…それでも、一緒に居たいんでしょ?」
背を向けたまま尋ねる睦実
恵土「…うん」
そう応える恵土に対し
振り向きながら微笑む睦実…
睦実「そっか…
なら、一生一緒に居ればいいじゃん。
親友だとか、家族だとかもひっくるめてさ(微笑)
それで辛いなら
また、二人っきりの時にいくらでも話せばいい。
ちゃんと話せるようになってるんだからさ^^」
それから再び背を向けてから
後ろ頭に両手を組み
背を向けてから、右手を振って去っていく睦実…
それを見届けながら…
恵土「ぽー)カッコいい」
ドロロ「ガンッ!;)!;」
思わず呟く恵土と、それにショックを受けるドロロと…
ギロロ「意外とやるではないか…」
ケロロ「グッジョブ!」
タママ「やるですぅ!(キラキラ」
クルル「視聴率最高潮だぜぇ。くっくぅ~」
何やら、楽しげな雰囲気でした…