第21章 とある感情の名前
ドロロ「恵土殿を離して下さらんか?」
睦実「離すと思う?俺が(微笑」
ぎゅ
恵土「?どういうこと?」
察してください!!;空気読んで!!;
ドロロ「恵土殿…
拙者か、サブロー殿か…貴殿が選んで下され…
一生、共にいたいと思うのはどちらでござるか!!??」
恵土「両方居たい(ばーん」
ドロロ「え;」
驚きのあまりに光が止まった!!;
狙ってやったのかどっち!?;
睦実「どういう…」
どういうつもりか、目を見やると…
恵土「ん~」
両腕を組みながら目を瞑って考え込んでる!;
恵土「だってさぁ
二人がいない人生なんて考えられないし。
睦実は一生親友だし、ドロロは一生夫だし
どちらかが欠けた中で生きるのってやだよ」
まだ夫は未確定ですが!?;
ドロロ「え…えええええええええ;」
冷や汗ながらに、思わず溜息のように言葉を出していた…;
てっきり
ドロロだと即答するもんだとばかり思ってたようです;
恵土「だってさ。
ドロロだって、小雪のいない人生なんて考えられないでしょ?
今までだって、色々と助けてこられた。
だから、今の自分がいるんでしょ?
それは、私にとっても同じなんだよ。
それがあったから、今の自分で
それがあったドロロだから、ドロロで…
うまく言えないけどさ…
切り捨てちゃいけないものだって、私は思うんだ…
だから、もやもやするって感情を抜きにしてでも
一緒に居るのって、無理やりにでもやめさせるものじゃないんじゃって…」
睦実「なるほどね…」
ドロロ「…」
恵土「そりゃあ、腹も立つよ」
あ、腹は立ってたんですね;
恵土「それでも…
一緒に居たいって思うから…
それごとひっくるめてでも
それ以上に、一緒に居たいって気持ちが大きいから…
その人にとっては、掛け替えのない人だって解るから…
だから…(ぎゅ)
我慢するしかないじゃんか…(拳握る)
それごと、愛さないと…
その人まで、不幸になる…
その方が、よっぽど辛いよ…(涙目」
涙目になりながらうつむいてます…;
っていうか、損な性格してますね;
自分で言うのもなんですが;