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奇跡 【ケロロ軍曹】

第20章 過去と、今と…




ケロロ小隊がたくらむ中


岩場の影

そこで、ドロロに語った恵土の想い…


それはとても純粋で、澄んだものだった…


恵土「あの夕日の時

皆と笑いあえて、とっても嬉しかった…


それを悟られたくなくて、恥ずかしくて

嬉しながらに、無心になる修行をしていたんだ


そしたら…

急に嫌な思い出で頭が埋め尽くされて

思わず悲鳴をあげて、それから頭から離すために

必死に無心になっていたんだ…」


ドロロ(…拙者たちは
恵土殿を苦しめてしまったということでござるな。

知りたいが故の好奇心で、逆に傷付けて…)

その言葉に、思わずうつむくドロロ


恵土「でもさ…

そんな時、すぐにドロロが駆けつけてくれた…


あの言葉を、私にくれた…


いつでも話して欲しいってことと

いつでも聴くってこと


私は、本当に嬉しかったんだ…

過去を思い出しかけたことをも、吹き飛ばすぐらい…


とっても、嬉しかったんだ…


だから…

自然と、気付けば笑っていた…


満面の笑みを浮かべて…


そして、気付いたら…

その表情のまま、「ありがとう^^」って言っていた。


だから降りてきた時、笑顔で居られたんだ…」


ドロロ「!

だからあの時…
笑っていられたでござるか」


驚いたように言うドロロに対し


恵土「頷く)うん^^


…私さ、今まで生きてきたけど…


ドロロしか、いなかったんだ…

そういう風に言ってくれる人は…


そういう風に、全部を包み込んで受け入れてくれる人は…


全てを、受け止めようとしてくれる人は…



それまで、怖かったはずだった…


ただ、接するのだけでも…

ただ、話すのだけでも…


それでも…

他でもない、ドロロだから…


たった一人、隣に来てくれた…


すぐに駆けつけてくれた…ドロロだから……」


ドロロ「恵土殿…

それでも拙者は、隊長殿たちの好奇心を止められず」


恵土「それでもいい」

ドロロ「!」


うつむきながら言うドロロに対し

そう、顔を覗き込みながらきっぱりという恵土


それに対し、ドロロは驚き

思わず顔をあげ、恵土を見つめた…

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