第20章 過去と、今と…
恵土「それでも
ドロロは、必死に止めようとしてくれたんでしょ?
私のことを考えて…
誰よりも、大切に想ってくれて…」
ドロロ「確かに…そうでござるが…」
未だに申し訳なさそうに言うドロロに対し
恵土は、言い続けた…
ドロロに対して、抱いていた想いを…
掛け替えのない、大切なものを…
恵土「…
止めれなくても、止めれていても変わらないよ(微笑」
ドロロ「え!?」
恵土「ドロロは…
何をするにしても、私の惚れたドロロなんだ…」
ドロロ「!」
恵土「そんなドロロだから…
私は本当に大好きで、心から惚れた(微笑)
心から、愛しているんだよ…
何をされても、信頼できるぐらいに^^」
ドロロ「恵土殿…(うるうる)
拙者も…
そんな恵土殿だからこそ、惚れ申した;」
嬉しそうに涙を流すドロロ…
そして恵土もまた…
嬉しそうに、涙を目に浮かべていた…
恵土「お互い、同じだったんだ…(微笑))
だから…
この人となら、一緒に居たいって…
あの時、本気で思ったんだ…
今までにないぐらい、誰よりも…
何よりも…本当に大事なんだって…
だからドロロ…お願いだから…
ずっと、傍に居て欲しい…
どんな時も、隣に居て…
どんな障害でも、共に乗り越えていきたい…
共に笑って、共に泣いて…
これからを生き抜いていきたい…
そう、心から想ったんだ…(微笑」
うつむきながら微笑み
その眼には未だに、涙がにじんでいた…
それに対し
ドロロ「拙者もでござるよ^^」
そう言いながら、満面の笑みを浮かべる…
その姿に対し…
その愛に包まれた笑みに対し…
その愛を向けられ、心から何かが出てきて…
気付けば、その眼から滲んでいた涙が零れ落ちていった…
今までに流してきた涙とは違う…
何者にも汚しがたい、貴い涙が零れ落ちていく…
それに、ドロロもまた…
自然と、涙を流していた…
それが、どうしてか…
言葉を交わさずとも、不思議と…お互い解っていた…
それを感じ取り
互いに満面の笑みを浮かべながら向かい合った…
そして…唇を重ね合わせた…
互いに、嬉しそうに満面の笑みを浮かべながら…
貴い、一つの想いと共に…
抱き続けた哀を、愛に変えて…