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奇跡 【ケロロ軍曹】

第20章 過去と、今と…




ドロロ「過去に、どれほどの苦しみがあったかなど

言われなければ解らない。


しかし…恵土殿ならば…

いや、恵土殿だからこそ…

言う苦しみもまた、誰よりも知っている…


その相手の苦しみを

より深く、感じ取ってしまう…


それと同時に、いうことも出来なくなってしまう…


だから…

今、これほどまでに苦しみ続けている…


恵土殿…

あの時、拙者は言ったはずでござる。



あの夕日の時、恵土の叫び声が聞こえた


左隣に座ってから、尋ねてみた所…

後ろ頭をかきながら、ごまかされた…


しかし…

どうにも放ってはおけず…


「いつでも話して下され

いつでも拙者は聴くでござるよ^^」


そう言った後、「ありがとう^^」と

そう言いながら、心からの笑顔を見せてくれた…


どんな自分も、受け入れてくれるのではと…

共に過ごしていて、強く感じた…


その想いは、今もなお生き続けている…


だからこそ…

今、こうして拙者たちは共にいる…


恵土殿、安心してぶつけて下され。


耳を傾けぬ人など、ここにはいない…


集中し切っていて聴かぬ時があれど

勝手に誤解して、離れることなどもないでござる…


だから安心して…傍に居て下され^^


いつでも、共にいるでござるよ^^


ずっと…どれほどの時が経とうとも

拙者は…常に、傍に居るでござる^^//」


照れ臭そうに言いながら傍に寄り添い

恵土「うっ;ひっく;

うあああああああああ;;」


ドロロ「今は、泣きたいだけ泣けばいい。


そしたら今度は…

また、あの明るい…

思わず笑えるような、いつもの温かい笑顔を見せて下され…


それだけで、十分でござる^^」


泣きつきながら泣き伏せる恵土の背を、その頭を

優しく、満面の笑みで向かいながら撫でていた…


ケロロ「うっ;おろろおおおおおん!!;;」

ギロロ「泣かせてくれる;;ぐすっ;」

タママ「感動ですぅ~;;」

クルル「あ。入れ替わった」
三人『え?』


恵土「何で私よりも先に死んだんだよバカアアアア!!」

ドロロ「ぎゃああああ!!!;」


感動した直後、怒の最後の爆発(5秒)で

ドロロは殴り飛ばされたのだったとさ;


最後の最後に、なんてオチなんだか…;


ドロロ「ひどい;(ぐすんっ」

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