第19章 気付き
その後…
恵土「えっと…空を飛ぶ?;」
飛龍『ああ。
風を感じ、己のものとする。
元々が私が生み出したものだ。
それを取り込むようにしてすればいい』
恵土「…;」
飛龍『ほれほれ。飛びたくはないのか?』
ふわふわと飛ぶ飛龍に対し
恵土「私、飛んだことないから解んない;」
寂しげにうつむきながら呟いた…
飛龍『ふむ…
なら、まずは手本と行こう』
その直後
ふわっ
恵土「え?え?;」
恵土の体が浮き、飛龍と共に
凄まじい勢いで上へと飛んだ…
そして…
飛龍『いくぞ!』
びゅおおおおおおおおおおお!!
即座に滝の落ちる川へと向かっていき
その川にぎりぎりまで近付きながら上がっていき
恵土「滝にぶつかるーっ!!;」
急上昇し、凄まじい勢いで木々の間を
すいすいと縫って駆け巡り
青空の向こう、雲が広がり渡る
天へと、凄まじい勢いで駆け上がった…
恵土「わぁ~(キラキラ」
飛龍『こんな感じだ。やってみろ』
恵土「うん!^^(頷く)
ってすぐにできるかぁ!!・・」
飛龍『流石はツッコミがうまいな。のりツッコミとは』
恵土「?;何それ;
できるようになりたいから頷いたんだけど;」
その後…
12月6日に、その技術を会得した。
自由自在に飛べるようになった。
飛龍『まさか3日とはな』
恵土「風を感じて、相手の動きを読むのは
最初から会得できてたからね^^」
飛龍『そうか。
では、光速では動けるか?』
恵土「ん?
力を得た最初の時に、自在に出来てたじゃん。
光を纏いながらって奴」
飛龍『そうだったな;
…では恵土、貴様の家族に紹介してもらいたい』
恵土「何で!?;」
飛龍『これから世話になるのに失礼だろ?』
恵土「もうとっくに失礼かましちゃってるよ!;
勝手に修行で外に野宿しまくってる時点で!;」
飛龍『そうだったのか…;』
恵土「とりあえず…行ってみる?;」
飛龍『ああ』