第19章 気付き
飛龍「貴様にできるか?
我が力を、自在に扱えるように…」
挑戦的に呟かれる言葉に対し…
木々の木洩れ日を受けながら
天にかざされた飛龍を見つめ、恵土は応えた…
恵土「今すぐにでも、会得してみせる!!(微笑」
その眼は、自信ゆえか
凄まじくギラついたように見えた…
飛龍『ふっ(不敵な眼差しだな)
では、集中させてみろ』
恵土「・・・」
飛龍『どうした?』
恵土「何をどう?;」
飛龍『そんなものは気合いで解れ!』
恵土「無理に決まってんだろバカか!!・・;」
何も説明されないが故か、思いっきり突っ込んだ;
飛龍『無理ではない。
それに第一、お前はもう知っている…
何を込めて、集中させればいいのか。
その意志の力に、応えるのだということを…』
恵土「…こく(微笑みながら頷く」
そして、一生続くであろう
凄まじい修行が幕を開けた…
恵土「ぐ…ぎぎっ;」
飛龍『ほれ、もう少し力を安定化させんか!』
恵土「そんな事…言ったってぇ…;」
只今、力を一点に集中させ中
気を緩めばすぐ爆発するため気を付けながらしてます;
飛龍『忘れるな…
私が、お前を選んだことを…
お前を、歴代の誰よりも認め
ここに居るのだということを…
そして、お前以上の人を
私はかつて、見たことなどない…
今は解らずとも
どれほどの力を得ようとも、態度を変えぬ
どれほどのことをされようとも、態度を変えぬ
いつでも、真っ直ぐに…ひたむきに…
その姿勢で、いつでも望む…
そのお前の意思が
そのお前自身が、本当に貴き者で
大事な存在なのだということをな…』
その間も、人の話を聴かずに…
恵土「ぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ
(これでどうだ…
他の形がどれでもダメなら!
全部の影響を、バランスよく保った球状にぃー!!)
でやぁあああああああああ!!!」
飛龍『ふっ。出来たな(微笑)
(相変わらず凄い集中力だ。
聴いてくれれば嬉しいのだがな;(溜息』
その修行は、12月3日まで続いた。