第19章 気付き
睦実「…あの子を見ていて…
その内、自然と気付いたんだ…
恵土を救えるのも…
本当の意味で護ることができるのも
ドロロだけなんだってことにさ…(微笑」
クルル「それでせつねぇからて泣き落としはダメだぜぇ?」
睦実「しないよ。
第一、彼女はドロロ以外見えてないよ。
恋愛対象としてはね。
まあ…僕らはさしずめ
『大切な親友』って所かな(微笑」
クルル「そうだろうな。
『大事な家族』としてもみられてるみたいだぜ?
家族同然ってか?くっくぅ~」
睦実「嬉しいこと言ってくれるね…本当^^」
その笑みとは裏腹に…
窓の景色を…
月と、その星々を眺めながら
零れ落ちていく…
夕方の暗雲が、夕暮れ時に晴れたように…
今も晴れ渡っている…
その想いが、はっきりとしたものだと気付いた…
立ち込めていた暗雲、もやもやが晴れたかのように…
そんな光景を見つめながら…
夏美「…」
月明かりに正面を向いていることで
様子がよくわからず、ジッと見つめたままだった…
だが
冬樹「何やってるの?姉ちゃん」
夏美「ビクゥッ!)ひっ!;驚かさないでよ;(汗」
冬樹「ごめん^^;
あまりに遅いから迎えに来ちゃった。
恵土ちゃん、具合は大丈夫なの?」
夏美「え?…
大丈夫よ、きっと^^;」
冬樹「そうだよね^^」
そして…
睦実の部屋に入ろうとしていた…
それまでの間、ドロロたちはというと…
睦実が出て行ってから…
ドロロ「恵土殿…
拙者たちは、恵土殿について話していたのでござる」
恵土「?え?」
ドロロ「…拙者はもとより…
サブロー殿もまた、恵土殿が…」
恵土「…//
そんなこと言われても;
私には、そんな資格…」
ドロロ「ないなどということは、決してござらん!!」
恵土「!」
ドロロ「そんな資格など、必要ない。
ましてや、その感情は
誰もが持ち得ているものでござる。
抱いてはいけないものなどない。
それを、ないがしろにするのは…
決して、してはならぬことだということも…
だから恵土殿…
そのように、言わないで下され…」
そういう中…時は流れていく…
外での涙の落ちる前まで…