第19章 気付き
海岸
PM6:35
冬樹「もう日も暮れてきたから行こうか」
夏美「結局来なかったわね」
桃華「それだけ大変だったんでしょうか?」
小雪「あとでアイスでも持って行ってあげようよ!」
睦実「…それだけで済めばいいけど(ぼそ」
夏美「え?」
睦実「何でもないよ(微笑」
そんな風に話し合っている中…
恵土「…よぉ~す(ふらふら」
そう言いながら、近付いていく恵土…
それは、既にフラフラで今にも倒れそうだった…
『!!??』
夏美「どうしたのよ一体!
頭から血を流して!」
冬樹「凄い血の量だよ!今すぐ治療しないと!」
桃華「何があったんですか!?」
小雪「大丈夫なの、恵土ちゃん!?」
そう迫るも…
恵土「ごめん…
本当にもう…限…界……(ばたっ」
言いながら目を瞑り、気を失うかのように倒れた
小雪「大丈夫!?;」
夏美「あんたはいつも無茶し過ぎなのよ!」
冬樹「姉ちゃん!;説教は後にしてあげて!;」
そう呼びかけるも
恵土「かーぐーかーぐー」
夏美「いびきかいて寝てるし;」
そうして…
ドロロ「済まんでござるが…拙者も……(ばたっ」
『ええ!?;』
そんなこんなで、晩御飯まで眠りにつく二人…
ギロロ「まったく。
まあ、疲れるのも当然か。ふあぁ」
クルル「お疲れさん。
晩ご飯になったら起こしてやるぜぇ…
無論、有料でな(キラン」
ギロロ「要らん!・・;」
クルル「くぅ~っくっくっくっ!」
そうして…
操られていた男性は無罪となるも
責任をとるため、尽力し続ける道をとったと連絡が来たのだとか…
クルル「恵土よぉ。
「ありがとう」って、連絡が来てたぜ?」
恵土「?
私は礼を言われるようなことをした覚えはないぞ?
逆に世話や手間をかけっぱなしだ;(ズーン」
クルル「くっくぅ~。
無意識に人助けといて何言ってやがんだか」
恵土「あれはただ、そうしたかっただけだ。
悪いのは私であって、あいつじゃない。
あいつは、本当に優しい奴だ(微笑」
クルル「そうやって、相手を否定せず受け入れてばっかだから
慕われているんだろうぜぇ。くっくぅ~」
その中、星は再び瞬く。
数々の想いと共に、その形を変えながら…