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奇跡 【ケロロ軍曹】

第18章 悪夢黎明(あくむれいめい)




それに対し…

「ちっ。もう盾以外では使い物にならないか」


ドロロ「くっ。貴様!!」

「おっと、いいのか?

…俺には、これがあるんだぜ?」


そう睨んで叫ぶ中、男性は高々とリモコンをかざす…


ドロロ「くっ」

それに声を詰まらせるドロロ…


恵土「ドロロ…」

ドロロ「!

いかがされたでござるか、恵土殿?」


恵土「…声、確かに届いたよ…

皆の声…全部、届いた…


ありがとう^^」

ドロロ「こんな時に…
今生の別れのように言わないで下され!」

目を瞑りながら

その頬へ差し伸ばされた左手を、右手で掴み

首を横に振りながら叫ぶ…


恵土「こんな時、だからこそだよ…」

辛うじて、体を起こす…


恵土「ずっと…」

両手をドロロへと差し伸べ、抱き締める


恵土「ずっと、愛している^^」


その言葉と共に、満面の笑みを浮かべる…


ドロロ「っ…

拙者も、愛しているでござる…

ずっと、どんなことがあったとしても…
起こったとしてもっ;」


目に涙を浮かべ、そう呟く…


恵土「だから…お願い…

幸せになってね^^」


母上に言われたのと同じ言葉を言いながら微笑む…


二人は…共に涙をこぼしながらも

その想いに、満面の笑みを浮かべながら

ひしっと抱き締め合っていた…


その中…

「今生の別れは済んだか?

なら、死ね!!」


そして、赤いボタンを押そうとした直後


ギロロ「かっ!)ここだ!!」


きゅおん!!


がぁん!!!


一つの銃弾が、リモコンと仮面を撃ち抜いた…


そして…


ビシビシ…

パリィン!!


恵土の頭の輪が粉々に砕け散り

男性の顔にあった面もまた、砕け散った…


その直後…

去ろうとする宇宙船だったが…


「宇宙警察、ポヨンだぽよん!

大人しくお縄をちょうだいするぽよ!!」


見事にお縄についたのだとか。


というのも、とある人が

その現状をも細かく報告してくれていたかららしく…


事態は、難無くを得たのだった…



ちなみに、それを逐一報告していた人は…


クルル「くぅ~っくっくっくっ!

俺様じゃねぇぜぇ?くっくぅ~」


なぜか含み笑いをする人が、ここに居ました…

(っていうか、素直に報告したって言えばいいのにね?^^;)


チャンチャン♪

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