第18章 悪夢黎明(あくむれいめい)
だが…
「俺を突き飛ばすな!」
がすっ!!
男性は、恵土を殴り飛ばした
地面に打ち付けられるも
すぐに起き上がり、間に立ちはだかった…
「ふっ。いい子だ(にや」
そう言いながら頭を撫でる…
ギロロ「ギリ)…貴様だけは(怒り震え)
貴様だけは!!(拳震える)
この手で必ず、殺してやる!!!(睨む」
拳を握り締め、睨み据えるギロロ
ドロロ「…くっ…(怒り震え)
恵土殿は…貴殿のものではござらん…
拙者の、掛け替えのない存在でござる。
貴殿のような者に…
明け渡す気など、毛頭ござらん!」
ギロロ/ドロロ
『返してもらうぞ!!/返していただこう!!』
そう、各々の武器を構えながら
男性へ向けて、そう叫ぶ二人…
「ふっ。殺せ」
それに対し、上から見下すような視線を向けながら言った
その言葉の直後、恵土が斬りかかる…
がきぃん!!
ドロロ「恵土殿…
貴殿の力は、その程度ではなかった…
まるで、優しく
それでいながら労わるかのように温かかった…
それさえも忘れてしまったでござるか!!??」
がぁん!!
そう叫びながら、刀を振り抜いて木の上へ弾き飛ばし
今度は攻めに回る…
それを受けて、咄嗟に後ろへ跳ぶ…
それを追うドロロ…
そしてギロロは銃弾を撃ち
飛龍を弾き、無効化するために行動していた…
「ちっ。神の力を使え!」
その直後、白い光に包まれ…
凄まじい風が吹き荒れた…
ドロロ「くっ」
それに吹き飛ばされ、木に背中を預けるドロロ
「ちょうどいい…
お前の、神の力においての本気を見せてやれ」
その言葉を聴き
恵土「…聖諦招来」
その直後、飛龍が恵土と一体になり
聖諦来光のように、空間をも超えた力の密度を放ち
神を超えた、クリアな気を解き放っていた…
その直後…
僅かだが、異変が起こった…
誰も気付かない、小さな異変が…