第18章 悪夢黎明(あくむれいめい)
クルル「ったく。しょうがねぇな…
せめて、今まであった想い出だけでも…
(うまく届いてくれよぉ…」
自分が出来ること…
それは、今までに遭った出来事全てを
吹き飛ばさんばかりに、輝いた温かな時だった…
ちょうどその頃…
モア「おじさま!連れて来ました!^^」
秋「ケロちゃん、誘ってくれてありがとう^^」
ケロロ「当たり前であります!
日頃世話になっているでありますし
ママ殿のためでありますからな!^^」
クルル「ったく。能天気なもんだぜ(ぼそ」
海岸で、皆に対し
一緒に遊ぶように取り仕切っていた…
ケロロ(こっちはうまくやるであります。
だから…恵土殿の方は頼んだでありますよ!!)
そう思いながら
三人が居るであろう方向を見つめる軍曹だった…
そして再び、崖の方では…
ギロロ「くっ…
(恵土が間にいたんじゃ、下手に攻撃が」
そう思うのは解っていたようで…
「こいつを盾にもできるのが解ったようだな」
ドロロ「卑怯でござるぞ!」
「何を言っている?
こいつに、己を殺せと言って殺すことも可能なんだぞ?」
その直後、意思のないままに恵土は
忠実に飛龍の刃部分を首筋へと当て、血がにじみ出た…
ドロロ「!!」
ギロロ「やめろ!!」
「…まあいい。
まず手始めに、お前らを始末してやる(にたぁ」
その笑いの直後
がきぃん!!
ドロロ「やめて下され!恵土殿!!」
そう顔を近めて叫ぶも
白い光を凝集させ、ナイフ化させて投げつける
ドロロ「くっ!」
がががっ!
咄嗟にそれを避けるも
飛龍で斬りかかってくる
ドロロ「やめるでござる!恵土殿!!」
ひゅんひゅんひゅおん!!
何度も斬り付けようとし、それを避けながら必死に叫ぶ…
しかし…
その眼に光はなく、動きを止めることはなかった…
ギロロ「こいつ!」
きゅん!!
そう撃たれた直後
斬ろうとした動きを止め、男性を庇い…
ずばっ
ギロロ「!!」
恵土「…」
男性は無傷で、頭部をかすめたため
恵土は頭から血を流していた…