第18章 悪夢黎明（あくむれいめい）

「何を言っている？

こいつを追い詰めたのは、もともとペコポン人だ。


俺はただ、その過去の悪夢を何度も見せただけ…

もともと、精神が崩壊していてもおかしくない…


それをただ、ここでいう0.00000003秒程度で

この悪夢を1回、よりリアルに感じるように体験させ


精神世界では100時間…

つまり、それを外での3分の間に1億回体験させただけ…


その傷が大したことが無いなら、無事なはずだろ？


まあ…

これだけの悪夢なら


その精神が、どれだけ屈強だろうと

絶対に耐えられないだろうがｎ


！」

きゅぅん！！！


その直後、一発の銃弾が男性をかすめた…


ギロロ「許さん！！」

激しい怒りと、オーラと共に

凄まじい形相で睨み据えながら、銃を構える…


「おー。怖い怖い（棒読み」

それに対し、薄ら笑いを浮かべながら言う男性…


ドロロ「よくも！！」

それに対し、怒りを込めた叫びと共に

男性へ峰打ちで斬りかかるも…


がきぃん！！！


火花を散らしながら防いだのは…


ドロロ「！！恵土殿！？」

飛龍を構えた恵土だった…


それに驚くドロロとは対照的に

それを無駄なく弾き飛ばす恵土の動きによって距離をとり


ドロロ「その男から離れて下され！」

着地するや否や、そう叫んだ…


だが…

その目はうつろのままで

中段に構えたまま、微動だにしていなかった…


「無駄だ。

もうこいつは、自我を宿してはいない…


俺が、壊したからな」


恵土「…」

ちゃきっ


ギロロ「こいつ！」

きゅん！きゅん！きゅん！

がががきぃん！！


叫びながら跳んで、男性に向けて発砲するも

それらを全て、飛龍で叩き落としていた…


その頃…

海岸では…？