第18章 悪夢黎明(あくむれいめい)
パソコンは壊れてはいないが
それを叩いたのは、初めてのことだった…
それにより、気付いた想い…
それとは裏腹に…
何も出来ない苛立ちと怒りがどれだけ激しく
どれだけそれにとらわれていたことを示していた…
そんな中…
ドロロ「もうすぐ!もうすぐで…)
!恵土殿!!(やっと見えた!!」
ちょうど、3分が経過しようとしていた…
その頃、ドロロたちが辿り着いた…
恵土「…」
起き上がろうとする恵土を見て
ドロロ「恵土殿!怪我は」
思わず、恵土の背へ駆け寄ろうとするも…
ばしぃん!!
解き放たれる白い光に弾き飛ばされる…
ドロロ「っ…何を
!」
尻餅をつきながら、恵土の方を見
それに驚いたような表情になるドロロ…
そこには…
その瞳には、光が映ってさえもいなかった…
ギロロ「様子がおかしい)
ドロロ!少し離れろ!!」
ドロロ「大丈夫でござる。
恵土殿はきっと、咄嗟に加減をしt
「無駄だよ」
ドロロ「!お主は…」
「こいつはもう、俺の手の中だ…
知っているか?こいつの悪夢を…」
そう言った直後、映像にして映し出した…
それは…
恵土「ぎゃああああああああああああ!!!!!」
赤い背景の中
手裏剣やクナイが次々に飛んできて…
血が次々に飛んでいく…
治るのをいいことに、11月20日から
塞ぎ込むことになる3月19日まで、一日も休まず…
恵土「何で…どうしてっ…」
村人を見やるも、その笑顔の中には
黒い部分が見え、本心が見える…
「慕われているとでも思っているんじゃない?」
「本当は違うのにねぇ…」
数々の暴言…
やまない暴力…
そして…
村人が、両親を斬り…
その黒い部分が…
恵土を殺し、刀をとって思いが儘にしようとする姿が見えた…
ドロロ「これは…」
ギロロ「なんてむごいことをっ!(ギリッ」
歯ぎしりしながら
未だに崖に居る、海を背にした男性を睨むギロロと
あまりもの壮絶さに、息をのむドロロ
それらに対し…
男性は、未だに余裕の笑みを浮かべたままだった…