第18章 悪夢黎明(あくむれいめい)
暗闇に包まれた中…
恵土「何で…
今更、こんなこと…」
「今のは、外からすれば
意識を失ってから、たった3秒程度の時間…」
恵土「!」
突如、背後に現れた
男性に対し、驚きながら振り返った…
だが…
「外の時間においての3分間…」
そう言われた直後…
両親が、村人に斬られる前の映像が映し出された…
恵土「!!」
その映像に、驚きを露わに目を見開く…
その直後、村人たちが刀を振りかぶる
恵土「やめて…」
極度の緊張からか
黒めの部分が、小刻みに震えながら言う…
「今までの悪夢をさまよえ!」
恵土「やめてええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
両手で頭を抱えながら目を瞑り、見ようとしまいとするも
頭の中にまで映し出されて、無意味となっていた…
恵土「うあああああああああああああああああ!!!!!!」
今までの悪夢を
精神時間で言う所、100時間にまで亘って見せられ続けた…
その頃…
クルル「…ん?」
ケロロ「どうしたでありますか?クルル曹長」
クルル「…いや、詰め込み学習を受けているのと
同じような脳波が出ている…どういうことだ?)
とりあえず、脳で感じていることを
映像として読み取ってみるか…
(ぽちっとな)
!!これは…」
ケロロ「何々?
…ってどうなってんのこれ!!;」
クルルのパソコンを覗き込むと…
そこには、何度もめまぐるしいほどの速度で
悪夢にさいなまれ、苦しむのを繰り返され続けていた…
クルル「…まさか、精神を破壊しきってから
殺戮兵器にするつもりでやっているんじゃ…;」
冷や汗がダラダラと流れる中、クルルは呟く
ケロロ「何で!?;」
クルル「精神壊してからの方がやりやすいからだろ?
人格が無い分、好き勝手にしやすいからな」
ケロロ「!こっちからは何かできないでありますか!?」
クルル「無理だな。
こっちからは入れないようにしてやがる!くそっ!!」
だぁん!!
ケロロ「ちょっ!;パソコンは悪くないじゃん;」
拳を握り締め、あまりの力に震えながら叫んでいた…
クルル「俺がこうするとは…
やっぱり俺は、あいつに惚れてんのか…)
…ちっ。
もっと手を加えとけばよかったぜ」
そんな中、暗雲が立ち込めていた…