第17章 海
ついた場所
皆が遊んでいる海岸
その砂浜に彼等はいて、話し合っていた…
ドロロ「?」
クルル「通信機越しにだが聴いてたぜ?
恵土は光速以上で動ける。
だが、あいつは光速でしか動けない。
な?圧倒的に恵土が有利だ」
ドロロ「しかし…
危険と解っていながら動かないわけには…」
クルル「だから見守るんだろ?
何のために、わざわざ来させたと思ってる?」
ドロロ「…?」
クルル「万が一の時、ここに居る奴らを護らせるためだろ。
そうじゃなきゃ、わざわざ送りゃしねぇ。
あいつとの戦いに専念するためってのもあるだろうが
光速で動けるのなら、ここへ来るのだって一瞬だぜ?
それに、ちゃんと周囲を見てみな」
ドロロ「!これは…」
ギロロ「光の粒子…なのか?」
ケロロ「っていうか、これってバリアじゃね?;」
クルル「咄嗟に、お前達を送りつける時に
敵が光の粒子化することで光速移動して入り込む
ってのができないようにするために
白い光で送った後に結界になり
そこへ入れないようにするように仕込んだんだろうなぁ。
大した念の入りようだぜぇ。くっくぅ~」
ドロロ「恵土殿…」
クルル「まあ、とりあえずここで待ってろ。
宇宙警察へ一応通報しといたからよ。
まあ、駆け付けるのに5時間ほどかかるらしいがな。
色々と手間取ってるみたいでよぉ」
ケロロ「遅っ!;
その頃にはもう終わってるじゃん!;」
クルル「文句なら宇宙警察にいいなぁ。
今、恵土の持っているベルトと回線を繋げた所だ…
映し出すぜぇ」
ドロロ「なんとっ!
発信機までつけていたのでござるか!?」
クルル「それだけじゃねぇ。
盗聴もさせてもらってるし、本人が見ているものから
感じている脳波まで読み取れるように改造済みだ。
ケロン星独自の技術と、
その銀河系全ての技術を総結集した代物だから
そんなことは、できて当然だがなぁ。
くぅ~っくっくっくっ!」
ドロロ「…今は、ここで信じて待つでござるか」
その場にあぐらをかくドロロ…
クルル「そうした方がいいぜぇ?
その方が、よっぽど賢明だ。恵土も喜ぶだろうぜ」
そんな時…
クルル「お…ぶつかり合いが始まった!(にや」
画面上で、二人がぶつかり合う場面が見えた…