第17章 海
ぱしぃ!
飛んできた飛龍(日本刀)を握った直後…
白い光が、眩いばかりに解き放たれる…
恵土「怒りに任せ、哀しみに任せ、
恨みに任せ、憎しみに任せ…
そして、悲しきサガを繰り返す者は
いずれ、常闇の負の連鎖へと招かれる。
それに気付かず、そればかりにとらわれていると…
永遠に、それから抜け出せなくなり…不幸になる…
一番向き合うべき敵が、己の中にある
「負の感情」だとも知らず、解ることもなく…
それに振り回され続けているからだ。
私は、それを止めるために
不幸の連鎖を、止めるためにここにいる!
さあ…
お前は、何が為に力を欲する!?」
飛龍を中段で構えながら、叫び
それに応えるかのように、刀身に描かれた龍の目が赤く光る…
そんな中、軍曹たちは?
ケロロ「ん;」
ギロロ「はっ!ここは!?」
ケロロ「あー。元の海岸へ飛ばされたようでありますな;
ゲロ?もう一つ光が飛んできて」
しゅだぁん!!
砂煙をあげながら、光の球状が
砂浜へ着地すると同時に、内部のものを優しく解き放った…
ドロロ「…くっ」
ギロロ「無事だったか、ドロロ」
ケロロ「無事で何よりであります^^」
ドロロ「そうではござらん…
恵土殿は、相当危険な戦いを…」
ケロロ「へ?どういうこと?(きょとん」
ギロロ「少しは察しろ!
もし光速で自在に動け、闘えるものが現れたらどうするんだ!」
ケロロ「え~;そんなのいるわけないじゃん」
ドロロ「いたから言っているのでござる!」
そう叫びながら、飛ぶ機械
毎度お馴染み、手裏剣型フライングボードの上に乗り
飛んでいこうとするドロロだった…が
クルル「待ちな」
ドロロ「なぜ!」
クルル「今行けば、逆に足手纏いになるだけだぜぇ?」
ドロロ「しかし!」
クルル「冷静になりな。
普通に考えれば、こっちに分がある」
冷静に止め、淡々と語るクルル…
その考えとは…一体?