第17章 海
恵土「光の速度と同じ速度で動くことを
お前たちにしなかったのは…
対等な条件で戦うべきだと考えていたから
神の力由縁による力を、全て使わないようにしていたんだ…
神の力を身に付けたことで…
その神が宿るとされる剣と、その意思から選ばれたことで
光速所か、世界中の全ての速度を超える力を得たから。
空間爆裂波だって
光速以上の速度で空間が曲がることができる
私は、皆に見えるような動きでありながら
光速以上の速度で力をくわえることで
空間ごと全て吹き飛ばす空間爆裂波や
空間ごと全てを切り刻む空間爆裂斬を編み出した。
お前の零次元斬も、それを応用したものだろうが
それ以上の闘いになる。
見えていなくとも、感じ取ることができなければ
それに対応できるぐらい動けなければ…
光速で
自身の体を自在に動かせる人にとっちゃ、負けなんだ」
そう言いながら、左手で
左肩から右腰にかけたままの飛龍を抜く
その直後、送ろうとしたが
しゅんっ!
恵土「くっ」
「人質をそうそう送らせると思ったか!
その刀を俺へほうれ!」
がっ
言われた通りに、その男性の顔のすぐ近くへほうり
その直後、ドロロが白い光に包まれて消えた。
「!!」
恵土「…座標軸、送った場所と同じ…
さあ、これで何もなしだ。戦うぞ」
「ふっ。この剣があれば」
がしっ(木に刺さった剣を掴む)
かぁ!!(剣が白い光を解き放って、男性を吹き飛ばし)
だぁん!!(近くにあった木へと叩きつける)
「ぐあっ!!」
恵土「…お前は、選ばれないよ…
正しきことに力を使えないものは…
相手を想って、力を使えない奴には使えない。
少なくとも…心がけがれた人には見えない…
ただ、その力を感じ取って掴んだだけなんだろ?」
「くっ…貴様!」
恵土「言っとくが…
こいつは、意思を持っている」
その言葉と共に、左手を天へとかざす
すると、白い光が集中され
それに引き寄せられるかのように
すっと、白い光に包まれたままの剣が
恵土の左手がある方へと飛んでいき
柄が左手へ掴めるように素早く移動する…