第17章 海
(ふっ。最後の罠があるとも知らないで。
まあいい。これでようやく、神の力を手に入れられる!)
そう思いながら、すぐ近くまで来ていた…
恵土「ピクッ)この感じ…ケロロとギロロ?
でも、それだけじゃない…
今度は本物か(にや))
おい、まだつかないのか?」
「もうすぐでつくさ」
そんな思惑の中、辿り着くも…
「!?いないだと!」
ドロロ「待ちくたびれたでござるよ!」
木には、誰もぶら下げられてはおらず
木の上で、腕組みをしながら見下ろして叫んでいた…
恵土「今度は本物だな(微笑」
ドロロ「…恵土殿、ご無事で何よりでござる^^」
恵土「そっちも幻覚かけられたみたいだけど、大丈夫?」
ドロロ「全くの無意味でござるよ。
本物の恵土殿よりも、遥かに格が下でござった。
見間違えるはずもない」
恵土「私も、同じような感じだったよ…
口調、姿、行動…全てが同じでも、違うからさ(微笑」
ドロロ「そうでござるか^^」
そんなラブラブな雰囲気に包まれる中…
ギロロ「どこへ行く?
お前はもう終わりだ。宇宙警察にも手配をしたらしいからな。
観念して、降伏しろ」
そろーりと去っていこうとする犯人に
銃をつきつけながら、ギロロは言った…
だが…
「ったく…
しょうがない…」
両手をあげたように見えた…
ケロロ「ゲロッ!?」
その直後、光線が上から降ってきた…
恵土「ピクッ)!危ない!」
それに対し、咄嗟にとった行動は
ギロロとケロロを白い光に包み、海岸まで吹き飛ばすこと…
ドロロは近いため、二人を包むようバリアを張って凌いだ…
だが…
がくっ
恵土(ちくしょう…
まだ本調子じゃないや;)
片膝をつく恵土に対し
ドロロ「恵土殿!大丈夫でござるか?」
心配そうに尋ねるドロロ
恵土「大丈夫…
それよりもごめん。一緒に送ればよかったんだけど」
ドロロ「そんなことはないでござる。
それよりも
拙者も、恵土殿を助けさせて下され!」
恵土「!…解った…
ありがとう^^」
ドロロ「礼を言うには、まだ早いでござるよ。
それよりも問題は…」
恵土「頷く)うん。こいつらだ」
そう言いながら、上を見やると…
宇宙船のような、光に包まれたユーホーがあった…