第16章 夏休み
そうして、ドロロの口当てが戻る頃には…
ドロロ「さて。
今度ばかりは、隊長殿たちも見れたでござろう?^^
外す時間も長かったでござるし」
そう言いながら、三人の方を向くドロロだったが…
そこには、個室ごとぼろぼろになった三人組が
椅子にもたれ切っていた…;
ドロロ「な、何があったでござるか!?;」
恵土「何があったらこうなるの!!??;
列車の周囲までボロンボロンじゃん!;
銃の跡から、砲撃の跡まで!;
しかも自身の体を引きずった跡まである!!;
敵襲でもあったの!?」
ドロロ「いいや。それは考えられないでござる。
第一、それならばすぐに殺気に気付くはず…
それが無かったということは、相当の手練れ!」
恵土「そうか…
ケロロ、かたきは必ず取ってみせるから!!」
ケロロ「その…言いにくいんだけど、違うからね?;」
ドロロ&恵土『…え?;』
ギロロ「オオスズメバチが迷い込んできたんだ;どこからともなくな;」
タママ「窓から入って来てびっくりです;」
ケロロ「しかもすばしっこいから
手当たり次第にやらないとダメなんでありますよ~;」
そう解説する中、改めて列車を見つめ…
恵土「…穴だらけだね;」
ドロロ「戦闘の凄まじさを物語っているでござるな;」
恵土「なんですぐに言ってくれなかったの!
すぐに助けに行くのに;」
感想を述べるドロロと
すぐ助けを求めなかったことに対して言う恵土に
ケロロ「それ以前にさぁ…
何で二人は
二人っきりの世界に入り込めていたんでありますか?;
あんだけイチャイチャしまくっててさぁ~;
逃げるのに精いっぱいで、聞くことできても
見ることさえできないってのに;はぁ~あ;(溜息」
ギロロ「さぁな;
それだけ互いを熱愛しているんだろう;(汗&溜息」
タママ「もう蜂は嫌いですぅ~;」
そう口々に呟く、疲れ切った三人と
クルル「くぅ~っくっくっくっ!」←一部始終見てた
それを見ながら面白がって笑うクルルであった…
あれ?
クルルってもしかして…
ドロロの素顔を見れたんじゃないの?
クルル「さぁ?どうだろうなぁ。
くぅ~っくっくっくっ!(にやにや」
そう手で口を押えながら笑うクルルは…
とても、らしかったそうな…;
結局、どっち?;