第16章 夏休み
恵土「もう二度と…
あんなのは御免なんだ…
両親が殺されて、殺されかけて…
勝手に決まりに縛られて、憎まれて殺されかけるのも…」
ドロロ「!
(だからあの時…
それごと、すべて受け入れると…
否定され、拒絶され、殺され、奪われる…
その痛みや苦しみを、身をもって知るからこそ
そう思うのでござろうな…」
恵土「だからさ…
また、生まれ変わりたいって思えるような…
そんな世界にさせたいって…
そう、想うんだ…
もう二度と、こんな痛みも哀しみも
誰にも味あわせたくないって思うから…
だから…
護りたいって、想ったんだろうな…
小さい時、両親に…
そう思って、護り抜こうとし続けたように…(俯く」
ドロロ「誰しも、その経験はあるものではござらん。
恵土殿が、そう経験して思ったのならば…
それが、恵土殿だからこそでござる」
恵土「!…私、だから?」
ドロロ「頷く)さよう。
恵土殿でなくては、学びえなかったことでござる」
恵土「そっか…^^
この力が…
その平和で幸せと笑顔が溢れる世界に使えればいいのにな…
(日本刀を見つめる)
でも、これは神の力だから…
皆の力じゃないから…
それでやったって、意味がないんだ…
ずっと、長年続くためには…
皆の力でできなきゃ意味がないって、解ってるからさ…
相手の苦しみを、自身のことのように思う…
そういうことが、世界中の誰もが出来るようになれば…
っていっても、その基準は違うしなぁ…;
苦しんだり、痛んだり…
その要因が何なのかも、感じ方次第で変わってくるし…
本人にとっての「幸せ」の基準もまた、変わってくる…
全員が一つにっていうか
全員が全員幸せにってのは、本当に難しいんだな…
全員が全員を理解してなきゃできないし…
ってごめんな、長話しちゃって^^;(後ろ頭かく」
ドロロ「いいや。
とても、ありがたい話を聴かせてもらったでござるよ^^」
恵土「…そっか^^
おやすみ、ドロロ
愛してるよ^^//(チュッ」
ドロロ「//…おやすみ^^//」
一つの理解と共に、絆は深まる…
いつの日か、世界中の人々が
幸せを願い合って、笑い合える世界になるといいな…
そんな想いと共に、眠りにつくのでしたとさ…