第13章 想い
自分にとっての全てが…
たった一日でなくなった…
それがあったからこそ
そう想い、止まらぬ涙…
それが解る人が、どれほど少ないか…
経験こそが、どれほどの宝となり
結びつくことになるのか…
それは、その人でなければわからない…
その経験は、人によってさまざまに彩が変わる…
天候のように…
ある状態が、ずっと続くことはない…
考え方によって、それは色とりどりに変わっていく…
それが…
人生という名の奥深さへと、密接に関わってくる…
想いがあるからこそ、光が生まれ
充実感が生まれる…
もっとずっと一緒に居たかった…
もっと、色んなことをしたかった…
それでも…返っては来ない人…
もう二度と、しゃべれない…
もう二度と、触れ合うことさえもできない…
それがあるからこそ、大切にすることの重みを…
より、強く実感することができた…
何度、間違いに走りそうになったとしても
何度でも受け入れ、引き戻そうとしてくれる人が現れた…
信じて、託すことができる人と出会うことができた…
もう、失うのは嫌だった…
護れずに、目の前で失うのは嫌だった…
それでも、やっと…
信じて託すことができるだけでなく…
ちゃんと、護ることができたんだ…
その喜びが、涙を止められなくさせていた…
それが解っていたからこそ
ドロロもまた、涙を流し…
何も言わずに受け入れ、その頭を撫で続けた…
その後…
恵土「ねえ、ドロロの家に行きたい」
ドロロ「!?//」
恵土「挨拶ぐらい、いいでしょ?」
ドロロ「///…そうでござるな//」
ドロロの家に行くことになりました…
はてさて、話はどう転んでいくでしょうか…
次のページは、入院中のリハビリのおまけ話です…
それが終わってから、ドロロの家での話が始まります