第13章 想い
冬樹「ねえ、恵土ちゃん。
体の方は、どこも痛くないの?」
恵土「欠片も痛くないよ(微笑」
冬樹「よかったぁ^^」
恵土「うん!
ただ思い通りに動かないだけだしな!^^」
冬樹「全然よくないじゃん!!;」
恵土「大丈夫!
後で動けるように練習すれば瞬殺だ!^^」
小雪「治るの間違いでは?;」
睦実「なんにせよ、ちゃんと目を覚ましてよかったじゃん。
ドロロ、ずっと付きっ切りだったからね(微笑」
ドロロ「睦実殿!;
言わないで下されとあれほd
恵土「ドロロ…」
ドロロ「…;」
恵土「ありがとう、ドロロ^^
嬉しいよ、本当に(微笑)
もう、一人じゃないんだって
心に沁みるぐらい、解るからさ…
私さ…
もう、一生無理なんだって思ってた…
でも、違っていた…
夢の中で…意識だけが
少しだけ故郷の森に行ってたんだ…
誰にも見つからなかった…
けど…
雪の降る中
(時の流れが、ここでの半年で一年だから)、
想い出のものを見つけたんだ…」
雪の降る中…
通りがかった林の中に…
自分が、両親とのかくれんぼで使った…
唯一
自身で掘った洞穴が、未だに残っていた…
それと同時に、想い出が次々に蘇ってきた…
その直後…
フラッシュバックを起こした…
その掛け替えのない両親が
どれほど、共に居たかったのかを思い出したから…
恵土「自分なんか、どうなってもいいからっ!!
消えたっていい!!
だから頼む!!
私の命と引き換えに!!
父上と母上の命を返してっ!!!;」
日本刀に呼びかけても
白い光も、何も出てこなかった…
恵土「お願いだから!!!!
私の全部を消していいから!!!!!;
二人を…
父上と母上との日常を、返してえええええええええええ!!!!!!;;」
その言葉と共に、泣き叫ぶも…
返って来るのは、静寂のみ…
恵土「ひっく…うっ;
うああああああああああああああああああああ!!!!!!;;;
ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!;;;;」
その時、心に残った言葉は…
(嘘つき…
ずっと一緒に居るって、約束したじゃんか!!;;)
心の中で、泣きながら呟いた言葉だった…