第12章 誓い
両方共に、5歳の誕生日の出来事だった…
恵土「…ドロロ…」
ドロロ「…」
恵土「ふっ…」
ドロロ「?」
恵土「あっはっはっはっはっはっはっ!^^」
ドロロ「!?;どうしたでござるか!?;」
突如、笑い出す恵土に対し
思わず固まりながらも、ドロロは尋ねる…
その間も、恵土が一度集中させた力を
ドラゴンの分身体は、吸収していたが
その直後、闇の力を蛇状にして攻めてきた…
それに対し、背中合わせになりながら
恵土「行くぜ、ドロロ!」
ドロロ「ピクッ)承知!」
ドロロ/恵土『零次元斬!!/裂空斬!!』
刀を持った右手を上へ構え、零次元斬が放たれ
それへ乗せるように…
刀を持った左手を上へ構え、光の力を込めた裂空斬が上乗せされ
一瞬で消滅させられた…
その急激な変化に、分身が苦しむ中
ドロロ「…一体何が」
恵土「いや、昔のことを思い出していた…
雪の降る中、一人で血を浴びながら
必死に歩いて生き続けていた時だけじゃない…
(白い息を吐きながらも、必死に歩く姿)
暗闇の中、必死に左手を点へ差し伸ばしていた所じゃない…
(悪夢の中、必死に差し伸ばす姿)
父上と母上と共に交わした、約束事だよ…(微笑)
ドロロ…
出会ってから…
闇ばかりにとらわれ切っていた、私の心に
光を、凄い勢いで差し込まれた…
(夕暮れの中、語られる言葉に救われたこと
過去を話し、それでも変わらず受け入れてくれたこと
川からの帰りに、受け止めてくれたこと…
それらの想い出が、頭をよぎる…)
あっという間に、光まみれだ…(微笑)
お前らと一緒なら、何でも乗り越えられる…
そんな気になっちまう…
だからさ…
少し、形は違うけれど…
命や魂ごと、全てを懸けるんじゃない…
信頼の証として…
信じて…この力を託す…
(それでいいだろ?
…父上、母上(微笑」
ドロロ「!恵土殿!?」
そう言いながら、日本刀を構えた直後
白い光が凄まじい勢いで凝集され、全員へ付与された…