第11章 襲来
ドロロ「!恵土殿…」
クルル「くっくっくぅ~。
こりゃ、助けに行かねぇとやべぇんじゃねぇのか?」
その言葉の直後…
恵土の、その状態は…
瞬時に消え去り、その左手に日本刀が残った…
恵土「っ…
(父上!!母上ーっ!!!)
ぐっ(拳握る」
力尽きかけ
宇宙空間に張った障壁の上で、ひざまずき
拳を握り締めていた…
その脳裏によぎるのは…
幼き時、黒くよどんだ雲によって
昼でありながら、闇に包まれる中…
赤い血だけが反射し、血に濡れる両親の姿…
その時、叫んだ言葉があれであった…
そして…
私がいたせいで、父上も母上も死んだんだ…
私を生かすために、両親は
自身の命を、差し出したんだ…
私の命を護るために…
その村人たちが、護らないという可能性があったとしても…
その人たちを…信じて…
恵土「…護らなきゃ…
もう二度と…
あんな…姿は!!」
ふらつきながら立ち上がり
最後の叫びと共に、日本刀を構える…
恵土「うおおおおおおおおおおおおお!!!!(くわっ」
がきぃぃぃん!!
そして吹き飛ばされる…
全長、数百mもあるドラゴンには、効くはずもなかった…
恵土「はあ…はあ…」
ケロロ「恵土殿!!逃げるであります!!
冬樹殿も家の中にいt
冬樹「いやだよ」
ケロロ「げろ」
冬樹「だって…
こういう時、助けないで…
黙って見ているなんて出来ないよ!!
僕たちは、友達だから!
だから…
そのピンチに、黙って見ていることなんて出来ない!!
絶対に助けるんだ!!
大事な、親友だから!!」
ケロロ「冬樹殿…(うるうる)
解ったであります!
責任を持って、両方共に護り抜くであります!!(敬礼」
そして…
ドラゴンに向き合ったままの恵土の前に
二人は立った…