第11章 襲来
恵土「神人融合(しんじんゆうごう)!!!!!」
そう叫ばれた言葉と共に
日本刀が、白い光となって…
恵土を纏うように、散っていく…
そして…
その纏った力が、外見に変化を及ぼした…
髪の毛は、背と腰の中間まで伸び
衣服もまた、神が着るような白い衣服に包まれていた…
恵土「…」
その直後、周囲に解き放たれ続けていた白い光を
胸の中央にかざした両掌の間へ、一点に集約させる
その密度は、空間さえも無視するほどの
強靭な密度と、量を示していた…
そして、その外側に出た力を左拳に集中させて
ドラゴンへと差し出された右掌には
内側に宿す力を展開させながら集中させて
本体のドラゴンと全く同じ大きさの、直径の円の障壁にし…
恵土「…聖諦・来光(せいてい・らいこう)!」
そう叫ぶと同時に
右掌と右足を前に出した状態から
左拳と左足を同時に前に出し、勢いを付けて
右掌にあった障壁を、左拳で殴り
空間ごと吹き飛ばす障壁同士を衝突させ
互いを反発し合い
空間干渉をも超えた力を解き放ち…
白い光と共に、一点に集中させた力が
ドラゴンの腹部へ、集中的に解き放たれた…
その結果…
本体は、遥か彼方へ吹き飛ばされ
飲み込まれていたケロン人は全て、外へ吐き出された…
ちなみに、全員が全員助かったという…
「…凄い…」
それを見つめながら、軍の本部の
とある少年兵が、呟いていた…
その直後、そこへ
飲み込まれていたケロン人たちを、瞬間移動させた…
恵土「ケロン人たちは、視線が感じられる場所へと飛ばした。
おそらく、軍の基地のはず…
残念だったな…
お前らの本体は、銀河系を遥かに離れた場所へ飛ばした…
お前らも…ここで終わりだ…」
そう言いながら、
恵土「はあああぁーっ!!」
その直後、白い光を
胸の中央にかざした両掌の間へ、一点に集約させる
その密度もまた、空間さえも無視するほどの
強靭な密度と、量を示していた…
恵土「空間爆裂波(くうかんばくれつは)!」
分身一体に関しては、ちゃんと空間ごと吹き飛ばし
もとのエネルギー体に分解させた…
だが…
その頃には…
恵土(やばい…もう、限界か?;)
息を激しく荒らしながら、汗を流していた…