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奇跡 【ケロロ軍曹】

第11章 襲来




恵土「まずは…

飲み込まれたケロン人たちを助け出す!


見た所、消化されるまで30分!

それ以内に吸い込まれた連中は、全員助けられる!」


しかし、先程の先行部隊が

ケロン軍にとって、最後の部隊なのだと知ったのは…


後になってからだった…



恵土「もたもたしている場合じゃない!

なら…とっておきを出さなきゃ無理だ)


すぅーはぁー」


動かないドラゴンに対し

恵土もまた動かず、深呼吸していた…


倒せるものなら倒してみろ。

そんな余裕と共に、ドラゴンは微笑んでさえいた…


その中…

背にある日本刀の柄を握り、白い光を解き放ちながら…


恵土「…

(自分が全ての元凶だ。

自分はどうなってもいい。
護れさえすれば、他に何もいらない。

そう…思った。

自分を護るために
父上も母上も皆死んだから、そう思ったんだ…

けど、違った…


自分も、大事にしないといけないんだ…

糧にする自分の命が無くなって護られたって、嬉しくなんかない…


本当の意味で、護ったってことにはならない…

なら、今度こそは護り抜きたい…


自分を含まない周りだけが、全てじゃない!

自分も含んだ、全てのために…


全てを、護り抜きたい!!」


その想いと共に

その日本刀を、背から抜く…


恵土「我が一族に伝わる飛龍よ!

我(われ)の呼びかけに応えよ!!

(日本刀に刻まれた龍の目が光る」


かあああああ!!


ケロロ「ゲロッ!!?;」

その直後、目も眩まんがばかりの白い光が宿った…


恵土「秘められし力を、今ここに解き放て!

全てを生み出した、始祖神よ!!


その全てを護るため!!!

その全てを生かすため!!!!


今再び、一つとならん!!!!!」


その言葉の直後

その日本刀を左横から、上へと構える


恵土「神人融合(しんじんゆうごう)!!!!!」

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