第6章 クリスマスの魔法
渋「……俺も好きやって」
横「同情とかで言ってるんちゃうよな??」
渋「そんなことせんわ‼…昨日言われて、ずっとかんがえとってん。のこと」
横村「…」
渋「そしたら、今まで俺の近くにおっていつも背中を押してくれたのはやった。…アメリカに行くって聞いたときも、口ではよかったやんって言ってたけど、足元が崩れるような感じがしてん。…俺の隣からがおらんくなる。そない思ったら、俺はいつもに助けられてた。俺が甘えられるのもがおったから。のことが、幼馴染み以上に誰よりも大切な存在なんやって、やっと気づいてん」
村「3年やで」
渋「うん」
村「は最低でも3年は帰ってこうへんで」
渋「分かってる」
村「耐えれるんか??」
渋「耐えられへんくなったら、俺がアメリカに行けばええねん」
横「あっちで、イケメンの人達に言い寄られとったら??」
渋「そんなん、俺のやって見せびらかせたる」
村「(笑)すばるならやりかねんな」
横渋「(笑)」
22:15
横「もう少しで空港なんやけど、全然動かんくなったな」
渋「今何時や??」
村「22:15」
横「何時の便??」
村「たぶん…23:30」
横「このままやと、間に合えへんかもしれへん…」
渋「‼」
横「すばる、どうする??」
渋「…ここまで来て、諦めるなんてムリ。走るわ」
村「その方が早いかもしれへんな」
渋「横、ヒナ、ありがとう」
バタンッタタタタッ…
横「間に合うんかな??」
村「間に合うやろ。クリスマスにだけ恋人同士にだけ効く魔法があんねんから」
横「そうなん!?」
村「がそう言っててん」
横「がか…その魔法、効くとエエな」