第6章 クリスマスの魔法
20:30
「さてと。これで、全部でパスポートとチケットも持ったし」
ガチャンッ
「いってきます…」
ゴロゴロ…
21:00
ザワザワ…
渋「、まだ来てないか…」
21:30
ザワザワ…
渋「遅いなぁ…遅刻するなら、いつも連絡くれるはずやのに」
村「すばる‼」
渋「ヒナ。お前、なにしてんねん」
村「いやいや…こっちの台詞やし。待ってんねんやろ??」
渋「そうやで」
村「ならこうへんで」
渋「は??」
村「今日の最終便でアメリカに発つねん。もう、空港行きのバスの中やで」
渋「…今日??…どういうこと??」
村「とにかく‼こんなところで話ししてる時間ないねん。横が車で待ってくれてるから、行くで‼」
渋「どういうこと??なんでお前らまで…」
村「ええから、早よう‼詳しいことは車で話すから‼」
渋「お…おう…」
バタンッ
村「横、頼むで」
横「はいよ」
渋「…ヒナ、最初から説明してくれや…なんで、はこうへんかったん??」
村「俺も知ったのは数日前やったんやけど、はクリスマスには自分はいないんやないかって覚悟してたみたいやで」
渋「…横も知ってたん??」
横「いや、さっき聞いた」
村「は、もしアメリカにいくことになったら俺らが彼女よりも自分のことを優先するんやないかって思ったから」
渋「あえて言わへんかった…」
村「俺は、の気持ちもすばるに対する想いも知ってたから、なんにも言わずに見守ってきたけど、こればっかりは何とかしてやりたくて」
渋「……」
横「すばる、今日に会ってなにを伝えようとしてたん??」
渋「それは…」
横村「……」
渋「にちゃんと返事しようと思って」
村「なんて??」