第8章 サッカー大会と歩美の恋
有希子から聞いた学校は有名校ばかりだった。それに県外の学校まで。どこも高校までエスカレーター方式であがれる私立工ばかりだ。
有 「ま、私は息子に任せてますって言ったから後は自分で決めることね~じゃぁね新ちゃん♪」
新 「ちょっ、母さん・・・」
すでに電話は切れていた。
新 「まったく・・・小学生に自分で決めろって、それでも親かよ・・・」
そうして電話が終わった。この話は後日続く事に。その時、玄関のチャイムが鳴った。新一は松葉杖を使い玄関まで降りた。
新 「誰だよ?」
そう言って新一は玄関を開けた。そこにはいつもの面子が顔をそろえていた。とりあえず新一はみんなを家に入れた。
歩 「新一足どう?」
新 「まぁ見てのとおりだな」
元 「色々不便だろ?」
新 「まぁ何とかなるさ、どうせ夏休みで学校ないからさ」
そう言って哀の方をチラット見た。
光 「そうですか、なら今日のは駄目みたいですね・・・」
新 「今日の?」
歩 「今日お祭りあるんだ~。それに花火もそれでみんなで行こうかと・・・」
新 「俺に気にせずみんなで行って来いよ。どうせこの足ではいけねーから」
歩 「でも・・・」
志 「歩美、大丈夫よ私がちゃんと新一の面倒は見るから」
歩美 「・・・」
元 「なんだ、阿笠いかねーのか?」
志 「新一のお世話するから。ね~新一~」
光 「残念です・・・灰原さんは来ますよね?」
哀 「私もパスさせてもらうわ。人ごみ苦手だし」
元 「なんだ付き合いわりーぞ」
光 「なら僕達だけで行きましょうか?元太君、歩美ちゃん」
元 「そうだな」
新 「楽しんで来いよ」
歩 「なら新一にお土産勝って来るね~」
こうして元太、光彦、歩美は帰っていった。
新 「で、これからどうすっかな~」
哀 「なにがどうするのよ?」
新 「いや実際博士もいねーし、この足だと色々不便でよ、飯とか洗濯とか掃除も・・・」
哀 「あら、あなた今まで自分でしてたかしら?」
哀はジト目で新一をみる。新一は朝は食べない、昼は給食、夜は博士宅で哀や志保の作ったご飯を食べていた。掃除も有希子が週一で頼んだ業者がやってきて掃除を行っていた。洗濯も溜まったら博士の家に持ち込んで哀や志保にお願いしてしてもらっていた。
新 「いや・・・その・・・」