第8章 サッカー大会と歩美の恋
次の日の朝新一は携帯の音で目が覚める。
新 「誰だ?こんな時間に」
新一が時計を見たらまだ朝の7時前だった。画面には志保と記載されていた。
新 「もしもし」
志 「新一~大丈夫なの?」
新 「あ、あぁ博士から聞いたろ?ただの捻挫だから」
志 「そうだけど、何かあったら言ってねすぐ来るから」
新 「あぁ、ありがとうよ」
志 「じゃ後でみんなとお見舞い来るから」
新 「みんなって?」
志 「みんなよ、みんな」
新 「あぁ、あいつらね」
志 「じゃ後でね」
新 「あぁ」
新一はそう言って志保との電話を切った。すると新着メール有の表示が。誰だろうとメールを見ると、それは哀からだった。
「足は大丈夫?あの足であれだけ動いたらまぁそうなるでしょうね。これで少しは事件とかに呼び出されなくていいんじゃない?ま、なんかいる物があったら連絡しなさいよ。それくらいするから。後でみんなと来るから」
新 「哀らしいな」
そういって新一は携帯を閉じ、また布団に入った。それから2時間後、また携帯が鳴った。
新 「まったく、ゆっくり寝せろよな」
そう言って新一は相手が誰かもわからずに電話に出た。少し不機嫌そうに、
新 「もしもし」
有 「あら新ちゃん♪」
電話の相手は有希子だった。
新 「げっ、母さん」
有 「なによ、その言い方?」
新 「いや、まだ寝てたから・・・」
有 「そう、ごめんね~♪で、どうなの足は?」
新一はまだ足の事を有希子には言ってなかった。
新 「誰から聞いたんだよ?」
有 「さっき哀ちゃんから連絡があったのよ」
新 「哀から?」
有 「博士が今日からいなくて、新ちゃん大変だろうけどお世話は自分がするってね♪も~こんないい子が自分の娘になるって思ったらうれしいわ♪」
新 「だれが娘だよ」
有 「やーね、将来の話よ、将来の♪」
新 「で、それだけで電話してきたのかよ。なら切るぞ」
有 「ちょっと新ちゃん、電話してきたのはそれじゃないのよ」
新 「なんだよ?」
有 「昨日から私の所に各中学から電話があったのよ。ぜひにもうちに来てくださいって」
新 「はぁ~?」
有 「ようするにスカウトよスカウト」
新 「スカウトだ~?」