第8章 サッカー大会と歩美の恋
歩美が店へ戻ったら元太が終わりの言葉を言っていた。歩美は入り口のそばのテーブルに座った。その角には光彦も座っていた。
元 「・・・と言う事でみんな気をつけて帰れよ。では解散」
こうしてみんな店から出て行った。元太は歩美達の方へ歩いていた。
元 「歩美、新一は?」
歩 「今博士と病院へ行ったよ」
元 「そうか。なら俺らも帰ろうか」
歩 「そうだね、光彦君かえろう」
光 「あ、はい帰りましょう」
少し元気のない光彦だった。
元 「わりー俺ちょっとこの後用事が・・・」
歩 「え、そうなの?」
元 「あぁ、光彦、歩美をちゃんと送っていけよな」
光 「あ、はいわかりました」
光彦は笑顔で答えた。
歩 「じゃ光彦君帰ろ~」
二人は元太と分かれて家路に着いた。その帰り道、
光 「あ、あの歩美ちゃん」
歩 「なに光彦君?」
光 「あの、その歩美ちゃんは新一君の事どう思ってるんですか?」
歩 「新一の事?」
光 「はい」
光彦は真剣な目をして歩美を見た。
歩 「どう思ってるって・・・好きだよ新一の事」
光 「でも新一君は灰原さんや阿笠さんとあんなに仲がいいじゃないですか?」
歩 「それはお隣同士だし」
光 「でも、なんか僕達が入れないような雰囲気がありません?あの3人には」
歩 「・・・そうね、それはなんとなくわかってる・・・」
光 「そうですよねー」
歩 「でもね、それでも私は新一が好き。もちろん哀も志保も大好き、ライバルであり親友だから」
光 「ライバルであり親友・・・?」
歩 「そう、だから新一に3人で言ったの。私達の中から一人を選んでって」
光 「えっ・・・」
歩 「でも新一は時間を頂戴ってさ」
光 「・・・ぼ、僕じゃ駄目ですか歩美ちゃん?」
歩 「光彦君・・・?」
光 「僕は新一君みたいに格好よくないし、頭も彼ほどよくはない、スポーツでも勝てません。でも歩美ちゃんを好きな気持ちは新一君に負けてません」
歩 「光彦君・・・」
光 「僕は歩美ちゃんを待たせるような事はしません。僕は歩美ちゃんが好きです」
歩 「光彦君・・・ありがとう、私も光彦君が好きだよ」
光 「じゃあ、」
歩 「でもね、新一の事好きなのと光彦君を好きなのでは好きって感情が違うの・・・ごめんなさい・・・」