第2章 決意・告白
次の日
平 「よお工藤元気か」
平次の元気な声が病室に響いた。
コ 「なんだ服部か」
平 「なんやは無いやろ、冷たいやっちゃな」
コ 「すまねえ・・・」
平次はベットの片隅に座る。
平 「で、どないなってるんや?」
コ 「あぁ・・・」
平 「なんやて!工藤新一がおらんようになるって!」
コナンはみんなに話したようにすべてをこの友人に話した。平次はあっけにとられていた。
コ 「でなこの話蘭にもみんなにも話している」
平 「そうか・・・だから今日和葉も来たいと・・・」
コ 「和葉が?」
平 「ああ、昨日毛利のねいちゃんと電話して泣いてたからな」
コ 「蘭・・・」
コ 「実はな服部・・・もうひとつお前だけには話しをしとかなきゃいけないんだが」
平 「なんや工藤・・・まだなんかあるんか・・・」
コ 「これはFBIのほんの一部の人間しか知らない事だが、俺が元に戻れないんじゃない、元に戻る気がないんだ」
平 「なんでや工藤」
コ 「実はな、あの組織との決戦3日前」
-回想-
赤 「もし薬のデータが見つかり君が元に戻ったら、我々は宮野 志保・灰原 哀を逮捕しなければならない」
コ 「なんで!」
赤 「冷静に聞いてくれ、彼女は元々彼らの仲間だった、そこで例の薬を作った。それは曲げることの出来ない真実なんだ」
コ 「そんな・・・」
コ 「もし、もし俺が元に戻らなかったら?」
赤 「その場合は薬自体無かった事に我々がどうにかしよう」
コ 「考えさせてください・・・」
赤 「あまり時間が無い、明日返事を聞かせてくれ」
コ (もし俺が工藤新一に戻ったら、あいつは捕まってしまう。だけどこのままの姿だと、蘭と一緒にはいれない)
(これって蘭をとるか灰原を取るかそういうことになるのか)
コナンの中で今までの新一と蘭コナンと灰原の記憶が蘇ってくる。
-次の日-
赤 「返事は決まったか?」
コ 「うん・・・おれ・・・おれこのままの姿でいい」
赤 「それでいいのか?」
コ 「あぁ、蘭には悪いがあいつ、灰原は今まで一人で生きてきた、悲しい思い出しかないそれに俺あいつに守ってやると約束したし。蘭は強い女だ・・・俺がいなくても・・・」
赤 「わかった」
そういいながらコナンの目には涙が流れていた。