第2章 決意・告白
看護師 「廊下は走らないでください」
コナンはその言葉も聞こえておらず灰原の元へ走っていく。
バン
コ 「灰原!」
コナンは勢いよく扉を開ける。
コ 「灰原!大丈夫か?」
ベットに横たわっている灰原、しかしその目は開いていた。
灰 「工藤君・・・」
弱弱しい灰原の声、コナンは灰原の元えと歩みを進めていく。
コ 「灰原 大丈夫か?」
灰 「えぇ・・・なんとか・・・あなたは?」
コ 「あぁ、このとおり無事だ」
コナンは灰原の手を握り締めていた。
コ 「ごめん・・・お前を守るとか言いながら、お前に守られて・・・」
コナンの目から涙が零れ落ちる。その涙が手を伝って灰原の手へと伝わっていた。
灰 「なに泣いてるの工藤君?」
コ 「オメーにもしもの事があったらと・・・」
灰 「工藤君・・・」
その様子を後ろでじっと見ている博士。
博 「新一・・・哀君は今起きたばかりじゃ、まだゆっくりさせておこう」
コ 「そうだな・・・」
そういって二人は病室を出ようとする、
灰 「まって博士」
博 「なんじゃ哀君」
灰 「ごめん・・・心配かけて・・・」
博 「いいんじゃよ。早く良くなるんじゃよ」
灰 「うん」
小さな灰原の返事。コナンは少し落ち着いた様子で灰原の部屋を出た。
その頃蘭は・・・
コナンの病室で一人泣いていた。
(なんで・・・なんでなの新一・・・やっと会えたと思ったのに)
その様子を病室の扉の前で見る小五郎と英理。
小 「・・・」
妃 「大丈夫・・・あの子は強い子だから」
そう言って小五郎の肩に手をのせる。
小 「なあ・・・英理・・・戻ってこないか?コナンも有希ちゃんところへ行く、新一はもういない、あいつの為にお前がいたほうがいいんだ」
妃 「そうね・・・あの子の為にもそうするべきなのかもね・・・今まであの子には寂しい思いばかりさせてきたから・・・」
英理が扉をゆっくりと開けた。
蘭 「お母さん・・・」
妃 「蘭」
蘭は英理の胸へ飛び込んだ。
妃 「蘭、今日は帰りましょう。話は私もあの人も聞いているわ」
蘭 「知っていたの?」
妃 「昨日新一君から聞いたの」
そう言って蘭の肩を抱き3人で家へと帰っていった。