第8章 サッカー大会と歩美の恋
試合会場に着いた頃には後半あと10分となっていた。
哀 「どう?」
志 「あっ、4-0で勝ってるわよ」
マ 「あっ、哀ちゃん志保ちゃんこっち空いてるわよ~」
マリアが哀と志保を見つけて手を振っていた。
哀 「マリアちゃんありがとう」
マ 「うんうん。でも遅かったね?」
哀 「志保の準備に時間がかかってね」
哀は志保を見て言った。志保はペロッと下を出した。
志 「で、新一はどう?」
マ 「いつもどおりすごいわよ~2ゴール、2アシスト」
志 「さっすが~新一」
二人は新一を目で追った。二人が来たことがわかったかのように新一にボールが渡り、一人、また一人と抜いてキーパーと一対一になった。キーパーが突っ込んでくるが、それをボールを浮かして交わし無尽のゴールへボールを突き刺した。そして自陣へともっどて行く。その時二人の顔を見つけたらしく、二人に向かって拳を突き上げた。
志 「新一~かっこいいわ~」
志保は大きな声で新一に声援を送った。
哀 「ちょっと、恥ずかしいわよ」
志 「別にいいじゃない?」
マ 「本当、顔は一緒でも性格は間反対よね~」
哀 「そうね、私はあんな事できないわよ」
二人はそう言って話している時も志保は新一に大きな声で声援を送っていた。こうして試合は5-0の快勝だった。
試合後
歩 「新一、かっこよかったよ~。またハットトリックだね」
新 「まぁな~今日は狙ってたからな」
新一は哀からキスされた頬を指でかいた。
新 (あんな事されちゃ嫌でも気合が入るって)
歩 「明日もこの調子でがんばろう」
新 「あぁ、狙うわ優勝のみ」
こうして順調に準決勝まで駒を進めた。その試合も前半終了。スコア1-2で負けていた。そのハーフタイム。
歩 「点差は1点よ。まだまだいける」
元 「くそ、あのPKをおれが・・・」
新 「しかたない元太。気持ち切り替えていくぞ」
元 「あぁ、後半頼んだぞ新一」
新 「任せとけ」
歩 「みんな~がんばれ」
こうして後半が始まった。