第2章 決意・告白
コンコン
コ 「はーい」
蘭 「入るよコナン君」
そう言って蘭が病室に入ってくる。
蘭 「もう、心配ばかりかけて、大丈夫なの?」
コ 「うん。大丈夫だよ。心配かけてごめん・・・蘭」
蘭 「蘭?こらコナン君蘭じゃないでしょ」
コ 「・・・」
蘭 「どうしたのコナン君」
コナンはゆっくりと眼鏡を外し蘭の目を見た。
蘭 「どうしたのコナン君?」
コ 「蘭・・・聞いてほしい話がある・・・」
蘭 「・・・」
コ 「実は俺、コナンじゃない工藤新一なんだ」
蘭 「新一・・・コナン君いくら私が顔が似てるって言ってたけどそんな嘘はいけないよ」
コ 「嘘なんかじゃない、オメーを今まで騙していてごめん蘭・・・」
蘭 「嘘よ、新一は高校生だよ、コナン君小学生じゃない」
コ 「新聞で見ただろ、何かの組織が潰れたの・・・あいつらにオメーとデートの後薬を飲まされて体がちじんでしまったんだ」
蘭 「・・・」
コ 「おれ、新一がいなくなって、コナンが現れた。つじつまは合うだろ?」
蘭 「本当に新一なの・・・?」
コ 「ああ・・・」
蘭 「新一」
蘭はコナンの胸へ飛び込んだ、自分よりも小さい小学生の胸に、そして大粒の涙を流し。
コ 「蘭・・・聞いてくれ・・・」
そして、今日みんなへ話した話、工藤新一は死んだ事にすると言う事を話した。
蘭 「・・・なんで・・・なんで・・・」
コ 「すまねえ蘭・・・」
蘭 「すまねえじゃないわよ」
蘭の言葉は泣いていて聞き取りにくい。
蘭 「どうしてなの?どうして・・・」
蘭は泣き崩れていた、やっと会えた幼馴染、会いたかった新一にやっと会えたと思ったやさきの事だった。
ダダダダダダ
廊下をこちらに走ってくる音が聞こえてきた。
バン
勢いよく扉がひらき、博士が入ってきた。
博 「新一!哀君の意識がもっどったぞ」
コ 「灰原の!」
コナンは痛む体で走って灰原の元え向かって走り出した。
蘭 「新!」
蘭の言葉はコナンへは聞こえておらず扉が閉まる。
この時蘭は新一が遠くへ心が離れていくような気がした。